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山田尚子監督作『リズと青い鳥』、新映像&場面写真公開 『聲の形』メインスタッフが集結

2017年12月15日 22:22  リアルサウンド

リアルサウンド

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 2018年4月21日より全国公開される京都アニメーション制作の最新作『リズと青い鳥』より、キービジュアル、スタッフ、特報映像、場面カット、前売特典が発表された。


 本作は、高校生の青春を描いた武田綾乃の小説『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』をアニメーション映画化したもの。北宇治高等学校吹奏楽部でオーボエを担当する鎧塚みぞれと、フルートを担当する傘木希美の儚く美しい一瞬を描き出す。


参考:『リズと青い鳥』特報第2弾


 メインスタッフには、山田尚子監督を筆頭に、脚本を務める吉田玲子、キャラクターデザインを手がける西屋太志、音楽を担当する牛尾憲輔ら、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション賞などを受賞した映画『聲の形』のメインスタッフが集結した。


 特報映像には、「高校3年生、最後の青春。さよなら、私の青い鳥」という言葉とともに、希美とみぞれの姿が映し出されている。


 また、数量限定にて特製クリアファイル付き前売券の発売が決定した。1月6日より各劇場にて販売開始となるほか、12月29日から31日にかけて東京・有明の東京国際展示場で行われるコミックマーケット93の京都アニメーションブース、松竹ブースにて、劇場販売に先駆けて先行販売される。


■スタッフ コメント


・監督 山田尚子
この作品は、一歩先も見えないくらい頑なで健気に日々を過ごしている少女たちの映画です。不意にこぼれ落ちてしまうため息や、鼓動、胸高鳴るようなひそひそ話、悩みの中の微熱なんかをじっと息をひそめて撮り切りたい、と思っております。思う事と想う事。同じようでいてまったく同じでないもの。


思春期の、感じやすいこの時期だからこそ美しくあることができる、触れれば壊れてしまうガラス玉のような彼女たちの、有限の瞬間にみなさまと一緒に立ち会うことができれば、と思います。


・脚本 吉田玲子
愛して欲しい、振り向いて欲しい、認めて欲しい、自分だけのものでいて欲しい。欲望は空へ羽ばたく翼にもなりますが、自分や誰かを閉じ込める鳥かごにもなります。これは、自分を解き放つ少女の物語です。そしてまた、自分には翼がないことを知る少女の物語でもあります。でもその両者が出会ったことは、決して不幸なことではありません。山田監督の感性が自由に羽ばたき、美しくもはかない、どこか残酷な物語を高い空に描く様を見上げていただければと思います。


・キャラクターデザイン 西屋太志
『リズと青い鳥』。今作はみぞれと希美、二人の少女に寄り添った物語です。この作品独自の世界観に溶け込むように、今までの『ユーフォ』とはまた少しアプローチの異なる形で、キャラクターを新しく創り出しています。少女の線の細さや透明感、教室に流れる張りつめた空気やかすかな息づかい。いつもの日常の何気ない会話やふれあいの中で、少しずつ変化していく二人の距離や想い。それぞれの感情と静かな熱量が画面からにじみ出ていくように、繊細に、大切に描きだしていきたいと思います。


・音楽 牛尾憲輔
ふと触れば壊れてしまうような、息を潜めなければ崩れてしまうようなそんな青春の一瞬を、なんとか結晶化するよう制作に勤しんでおります。2018年4月の公開を是非ご期待下さい。


(リアルサウンド編集部)