トップへ

「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』

2017年12月15日 19:52  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、編集スタッフ2人がそれぞれのイチオシ作品をプッシュします。


■『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』


 最近、実家で飼い始めた猫が「ヨーダに似ている」と身内でちょっとした話題になっています。リアルサウンド映画部のピュアガール担当・大和田がオススメするのは、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。


 2015年公開の『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では、銀河の独裁をもくろむファースト・オーダーと、それに抵抗するレジスタンスが戦う世界が描かれた。本作ではジェダイ騎士唯一の生き残り、ルーク・スカイウォーカーと出会ったレイの新たな物語が描かれる。


 初っ端のオープニングで、お馴染みのテーマソングが流れると、一気に興奮が訪れる。昨年公開のアナザー・ストーリー『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を挟んでおよそ2年、ファンにとっては待望の続編である。


 本編に入っていくと、若くしてフォースを使うレイとカイロ・レンの関係がとても気になり始める。カイロ・レンはファースト・オーダーの一員であるが、レジスタンス側の母親レイアとハン・ソロ将軍の子。かつては、彼の叔父に当たるルークの元で訓練された新世代のジェダイ訓練生たちのひとりだった。カイロ・レンを演じたアダム・ドライバーは「2人は正反対の立場にいるけれど、それを分かつ境界線はとても細く、どちらの中にも“光”と“闇”の両方が存在している。実は彼らはかけ離れた存在ではないし、お互いがほとんど自分自身の裏側なんだ」とコメントを寄せている。


 すでに公開されている予告映像では、カイロ・レンが崇拝していたダース・ヴェイダーの仮面を壁に強く殴りつけるシーン、そして、母親レイアと向き合うシーンが印象的に描かれていた。実際に本編では、カイロ・レンの葛藤は、レイやルークとの関係性の中でさらに悩ましく描かれていて、その感情の変化が手に取るように伝わるようだった。カイロ・レンが差し出した手に、レイがどのような反応を示すのか。二人の決断に注目だ。


 正直にいうと、恥ずかしながら筆者は本作で『スター・ウォーズ』シリーズを初めて観た。だが、ちゃんとストーリーに付いていくことができたと思う。それは本作が、ルークやレイ、カイロ・レンらが紡ぎだすストーリーが、主に「ジェダイ」や「フォース」がそもそも何であるかに迫った内容だったからだ。加えて、赤い煙が舞う演出など戦闘シーンは迫力満点で、なるほどこれは世界中の人々が夢中になるわけだと、非常に納得した。すでに8作目となる壮大なシリーズだが、今から観ても遅くないということを、声を大にして言いたい。


参考:「間違いなく僕自身の映画だ」 『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』ライアン・ジョンソン監督インタビュー


■『8年越しの花嫁 奇跡の実話』


 せっかちなので待つのは苦手です。そんなリアルサウンド映画部のゆとり女子・戸塚がオススメする作品は、『8年越しの花嫁 奇跡の実話』。


 岡山県に住む、あるカップルの身に実際に起こった出来事を基にした本作は、本当にこんなことがあったの!? と思わずにいられないほどの“奇跡”が描かれています。タイトルの通り、まさに結婚を約束したカップルが、原因不明の病を乗り越えて“8年越しに結婚”するという、“奇跡の実話”です。


 私だったら、目を覚ますかもわからない恋人を、ただ一途に想い続けることができるだろうか? 果たして、何年待てるだろうか? と考えていましたが……恋人もいないので全く想像もできませんでした。でも、もし自分が原因不明の病に倒れ、何年間も彷徨っていた夢から、やっと目が醒めた時、目の前に“愛する人”がいてくれたらどんなに嬉しいか、安心するかと思うと、やはり、待ち続けた彼は素敵すぎるなと。こんなにも誰かを愛せる人は、中々いないんじゃないかなと思います。


 そしてこの作品には、恋人だけでなく家族、友情、先輩、同僚……など、たくさんの人たちからの優しさと愛で溢れています。だからこそ、観終わった後には、心がほっこりと温まります。


 あなたも週末映画館で、身も心も温まってみませんか?


(リアルサウンド編集部)