フェラーリF1チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは、フェラーリは2018年に向けて自らの発想を変え、今季の成功を特別なことだと捉えるのではなく、勝ち癖がついたと考えるべきだと話している。
今シーズンの開幕当初、フェラーリはライバルであるメルセデスとの間で激しい戦いを繰り広げていた。だがそのバトルは、その後に発生したミスや不運な事故、信頼性のトラブルなどによって減少していった。
フェラーリは来季もライバルに挑戦するため、冬の間にチームを改善することを目標としている。チームはメルセデスのような根本的な強さを身につけるべきだとアリバベーネは考えており、以下のように指摘した。
「メルセデスの強さには、その名に象徴されるブランド力以外では、チームの組織力が挙げられる。それにもうひとつ、彼らには勝ち癖がある」
「たまにポールポジションを獲るとそれが大事件のようになってしまう。事件ではなく習慣にならなければいけない。私が言う勝ち癖とはそういう意味だ」
「勝利やポールポジションを大きな出来事だと感じる必要はない。自分たちがやっている仕事の当然の結果として受け入れるべきなのだ」
「そういう意味で私はメルセデスを尊敬しているし、一方で我々がチーム内で今後に向けて何をすべきかも理解している」
今シーズン積み重ねた勝利がチームの進歩を裏付けているものの、究極のゴールはワールドチャンピオン獲得であり続けるべきだとアリバベーネは強調する。
「もちろん、ポールポジションの回数を数えることもある意味では大切だと思うが、最も重要なのはチャンピオンになることだ」
「今シーズンの好成績は、チーム全体が良い仕事をしたことを証明している。だが、ワールドチャンピオンを勝ち取れなかったという事実は、その仕事もまだ十分ではなかったことを意味する。だから我々は来シーズンに向けてさらに前進し、もっと良い仕事をしていくべきだ」