PWCピレリ・ワールド・チャレンジを戦う“強豪”K-PAXレーシングは2018年シーズン、使用するマシンを『マクラーレン650S』から『ベントレー・コンチネンタルGT3』に変更するともに引き続き3台体制でシリーズに参戦すると発表した。
カリフォルニア州ソノマに本拠を置くK-PAXレーシングは、2007年の初参戦から2017年シーズンまでに4度のGTクラスドライバーズチャンピオンと、マニュファクチャラーズタイトル獲得3回という実績を誇る強豪チームだ。
近年はマクラーレンのカスタマーチームとして活躍し2014年からの4年間に通算15勝、計34回の表彰台獲得を果たしている。
また、2016年には新たに迎え入れたマクラーレン・ワークスドライバーのアルバロ・パレンテが9号車マクラーレンを駆ってドライバーズタイトルを獲得。チームにとって通算3度目となるマニュファクチャラーズタイトルをもたらすと、今シーズンは年間4勝をマークしてドライバーズ、マニュファクチャラーズの両選手権で3位につけた。
そんなチームは2018年シーズンに向けて、2016年から今季末まで2年間使用してきた『マクラーレン650S GT3』から『ベントレー・コンチネンタルGT3』に使用マシンをスイッチすることを発表。ドライバーラインアップもすでに決定しており、数週間後に改めてアナウンスする予定だという。
「過去4年間のマクラーレンとの作業はすばらしい経験を積むとともに大きな成果を成し遂げることができた」と語るのはチームのプログラムマネージャーを務めるダレン・ロウ。
「我々は毎年、シーズン終了後にチームとプログラムのパフォーマンスと将来の見通しを評価している。その上で決定した『ベントレー・コンチネンタルGT3』の導入に多くの可能性を見出しているんだ」
「チームはすでには2018年のドライバーラインアップを完成させていて、すぐに発表する予定だ。ベントレー・モータースポーツ・ファミリーに加わったこと、そして来シーズンの成功を楽しみにしているよ」
■新型コンチネンタルGT3の導入は?
また、ベントレー・モータースポーツのブライアン・ガッシュ氏も新たなパートナーを歓迎する。
「K-PAXレーシングをベントレー・モータースポーツ・ファミリーに迎え入れられたことを大変うれしく思っている」
「彼らはPWCにおいて印象的な活躍をみせるだけでなく、確かな実績を持つチームだ。彼らとならば激しい競争をともに戦っていけるだろう。私自身、チャンピオンチームと一緒に働くことを楽しみにしているんだ」
なお、ベントレーは今年11月に『コンチネンタルGT3』の“第2世代”となる新型GT3マシンの概要を発表。現行仕様と比べ攻撃的なエアロパッケージが与えられたほか、4.0リッターツインターボエンジンの再設計も行われた新型は2018年のデビューを目指しているという。
今回、チームの発表では新型『コンチネンタルGT3』を投入するという旨のアナウンスは行われなかったが、ベントレーがカスタマーへの販売時期を2018年6月としていることから、シーズン途中での世代交代が実現する可能性も考えられる。