2013年からBMW陣営のひとりとしてDTMドイツツーリングカー選手権を戦ってきたマキシム・マルタンが、2017年限りでBMWを離れることを明らかにした。
ベルギー出身で現在31歳のマルタンは、これまでDTMに64戦出場し、3度の優勝を含む通算10度の表彰台、3度のポールポジションを獲得。2017年はノリスリンク戦で優勝を飾り、ドライバーズランキング8位でシーズンを終えている。
また、2014年のモスクワ戦ではポール・トゥ・ウィンを達成し、マルタンはDTM史上初のベルギー人ウイナーとなった。
DTM以外にも、マルタンはBMWワークスの一角として、さまざまなGTレースに参戦。2016年のトタル・スパ24時間耐久レースでは、ローヴェ・レーシングの99号車BMW M6 GT3をドライブして総合優勝獲得に貢献した。
そのほか、BMWがWEC世界耐久選手権のGTEクラスに投入を予定しているM8 GTEの開発にも従事してきたが、今回の陣営離脱によって、マルタンはこの職からも離れることになる。
「BMWがモータースポーツとして、過去5年間に渡るマキシム・マルタンの貢献に感謝したい」と語るのは、BMWモータースポーツのイェンス・マルカルト代表。
「マキシムはカスタマーレーシングからトップレベルのワークスチームまで、あらゆる場面で才能を発揮してくれた。彼がDTMマシンとGTマシンの両方をうまく乗りこなす姿には感銘を受けたものだ」
BMWを離れるマルタンは「BMWには5年間ワークスドライバーとして在籍したが、その前に2年ほどマークVDSレーシングでBMWをドライブしてきた。だから、僕たちの関係は計7年間におよぶものだったんだ」とBMWとの戦いを振り返っている。
「DTMでの表彰台やスパ24時間での優勝、ニュルブルクリンク24時間耐久レースでの総合2位獲得など、僕とBMWはともに素晴らしい成績を収めてきた」
「5年前に僕を信じ、ワークスドライバーの職をオファーしてくれたイェンス・マルカルトをはじめとする首脳陣に感謝したい。ただ、時には環境の変化や新しい挑戦が必要で、そのためにBMWを離れる決断をした」
「この先、なにが僕を待ち受けているのか楽しみにしているし、これまでBMWと過ごしてきた時間にも感謝している」
なお、マルタンは自身のFacebook上で「新たな挑戦については近日中にアナウンスする」とつづっている。