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押切蓮介『ミスミソウ』実写映画化、山田杏奈が壮絶ないじめに直面

2017年12月14日 19:21  CINRA.NET

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野咲春花役の山田杏奈 『ミスミソウ』©押切蓮介/双葉社 ©2017「ミスミソウ」製作委員会
押切蓮介の漫画『ミスミソウ 完全版』が実写映画化され、4月7日から東京・新宿バルト9ほか全国で順次公開される。

『ハイスコアガール』『でろでろ』などで知られる押切蓮介が2007年から2009年にかけて連載した『ミスミソウ』。2013年に加筆修正した単行本『ミスミソウ 完全版』が刊行された。『ミスミソウ』のタイトルで映画化される同作のあらすじは、東京から田舎に転校した主人公・野咲春花が部外者として扱われ、壮絶ないじめに遭うというもの。同じく転校してきたクラスメイト・相場晄を心の支えにしていた春花だが、いじめがエスカレートする中で大きな悲劇に見舞われ、やがて心が崩壊していく。

春花役を演じるのは山田杏奈。KANA-BOONのアルバム『NAMiDA』のジャケット写真や収録曲“涙”のPV出演でも話題になり、映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』などにも出演した山田杏奈は、『ミスミソウ』で初の映画主演を果たす。バイオレンス描写を交えて原作を映像化したのは、映画『ライチ☆光クラブ』『先生を流産させる会』などの内藤瑛亮監督。

原作について山田杏奈は、「原作は出演が決まる前に読んだことがあったのですが、バイオレンス要素だけではなく、人間の心の深いところまで描かれていて魅力的で私自身大好きな作品です」とコメント。内藤瑛亮監督は山田杏奈について「現場で吹雪のなか静かに佇む山田さんを見て、その直感は正しかったと感じました。彼女の佇まいから発せられる悲哀と透明感のある暴力性は比類ないものでした。とりわけ、一心不乱に殴り殺すアクションは最高でした。惚れ惚れとしました」と賛辞を贈っている。

■山田杏奈のコメント
初めて映画の主演をさせていただくということで、不安はありましたが、野咲春花としてこの作品に携わることができて嬉しい気持ちでいっぱいです。原作は出演が決まる前に読んだことがあったのですが、バイオレンス要素だけではなく、人間の心の深いところまで描かれていて魅力的で私自身大好きな作品です。人の心が絡んでいる以上ここまでの復讐劇に発展してしまう可能性はゼロではないし、もしかしたらすぐそばにそんな世界はあるのかもしれないと思いました。学生ものではありますが、キラキラした青春とは別の切り口から誰かを思うあまりに誰かを傷つけてしまう苦しみや切なさを表現したいと思い、精一杯やらせていただきました。たくさんの方に届くことを願っています。

■内藤瑛亮監督のコメント
・山田杏奈について
本企画は紆余曲折あり、僕が監督を依頼されたのは、クランクイン1ヶ月前でした。悩みましたが、準備期間の短さへの不安よりも「彼女を撮りたい」という思いが勝り、引き受けることにしました。現場で吹雪のなか静かに佇む山田さんを見て、その直感は正しかったと感じました。彼女の佇まいから発せられる悲哀と透明感のある暴力性は比類ないものでした。とりわけ、一心不乱に殴り殺すアクションは最高でした。惚れ惚れとしました。