ニューロスペースは12月13日、睡眠に関するアンケートの結果を発表した。調査は今年11~12月にインターネットで実施し、20~50代の男女846人から回答を得た。
睡眠に対する満足度を聞くと、「まったく満足していない」「あまり満足していない」の合計が58.0%となった。また1歳未満の乳児がいる世帯は69.8%、シフト勤務者は70.2%と割合が高くなっている。
自身の日頃の睡眠の悩みとしてあてはまるものを聞くと、1位は「夜中に目が覚める」(32.5%)。2位以降「寝つきが悪い」(30.1%)、「朝の目覚めが悪い」(29.1%)、「しっかりと寝たはずなのに体がだるく爽快感がない」(27.8%)などと続く。
社会人の7割、20代女性の9割が「寝ながらスマホ」をしている
睡眠時間を聞くと、「7時間未満」が67.6%で、「6時間未満」が36.1%となっている。さらに全体の27.0%が「1年前から睡眠時間が減少した」と回答しており、同社は「睡眠時間の絶対的確保が不足している傾向」があるとしている。
睡眠不足の原因を聞くと、上位5位は以下の通り。
1位「仕事や外出などによる帰宅時間の遅さ」(31.6%)
2位「ベッド・布団に入ってからのスマホ」(25.7%)
3位「起床を早くする必要性(通勤・通学時間がかかる)」(18.1%)
4位「家事」(17.4%)
5位「育児」(13.6%)
「寝ながらスマホ」は全体の69.7%が日常的に行っている。性年代別に見ると、最も多いのは「20代女性」(86.5%)、次いで「30代女性」(80.6%)と続く。
また「寝ながらスマホ」を睡眠不足の原因に挙げたのは、20代で約4割、30代で約3割、40代で2割。特に若い世代の割合が高いが、睡眠を阻害する生活環境以外の大きな要因といえるだろう。
睡眠改善に興味はあるけど、半数が「取り組んだことはない」
「睡眠の満足」と「日中の集中力」との関係を見ると、「睡眠に大変満足している」と回答した人は「とても集中して取り組むことができている」「集中して取り組むことが出来ている」の合計が91.6%となっている。
しかし「満足している」という人で日中集中できているのは80.7%、同じく「あまり満足していない」では47.2%、「まったく満足していない」では29.7%となった。満足度が下がれば集中力も低下しており、性年代問わず同じ傾向が見られる。
また睡眠改善の取組みへの関心を聞くと、「大変関心がある」「関心がある」の合計が85.2%と非常に高かった。しかし約半数の44.9%は、改善のために取り組んだことはない、と回答している。同社は、
「自身の睡眠に悩みを抱え、改善したいと意欲的でありながら、行動を起こせずにいる人が多数存在している」
と分析している。