2018年1月6~20日に行われるダカールラリーに、TOYOTA GAZOO Racing SA(South Africa)は従来モデルから一新された新型トヨタ・ハイラックスを投入する。
2018年に40回目という節目の大会を迎えるダカールラリー。2012年からハイラックスを使って参戦してきたTOYOTA GAZOO Racing SAは、初の大型アップデートを敢行した。
この新型ハイラックスは独立型リヤサスペンションが導入され、自然吸気のV8エンジンをフロントミッドに搭載。駆動方式は四輪駆動が採用された。
エンジンに関しては、2018年のレギュレーションにより2017年大会からエアリストリクター径が38mmに拡大されるため、出力アップが見込まれている。
そのほか車重の削減や、サスペンション可動域の12%拡大、サスペンションジオメトリーの見直しなども行われている。
チームプリンシパルのグリン・ホールは「自然吸気V8エンジンとギヤボックス、そのほか細かな装備については旧モデルのものを引き継いだ。しかし、それ以外はまったく新しいものになっている」と明かす。
「次のダカールラリーに向けて、(マシン)レイアウトやジオメトリーなどをラジカルに変更した」
「我々が目指す目標に達するべく、過去5年間の経験を活かして、まったく新しいクルマを作り上げたんだ」
開発に従事したジニール・ドゥ・ビリエは「新型ハイラックスで3000km以上を走破したが、マシンは驚くほど速く、バランスも素晴らしかった」と太鼓判を押す。
また2017年にチームへ移籍したナッサー・アル-アティヤーも「ハイラックスは信頼性と走破性が心情のマシンだ」と語っている。
「この新型ハイラックスは、従来モデルのいいところだけを集めたようなキャラクターなんだ」
「マシンデザインが一新されたことで、ハンドリングやバランスなども高いレベルになっている」
ダカールラリーの第40回大会では、新型ハイラックスのほか、プジョーの3008DKR Maxi、X-raidのミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギーといったマシンが参戦し、総合優勝を争う。