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WEC:レベリオン・レーシングがLMP1に復帰。ロッテラー、ジャニらの起用も発表

2017年12月14日 11:32  AUTOSPORT web

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2017年は戦いの場をLMP2クラスに移したレベリオン・レーシング。戴冠ののちふたたびLMP1クラスに挑む
WEC世界耐久選手権のLMP2タイトルを獲得したレベリオン・レーシングは2018/19年、シリーズのトップカテゴリーであるLMP1クラスに復帰すると発表した。

 スイスに本拠を置くレベリオン・レーシングは2012年のWEC創設当時からLMP1クラスにプライベーターチームとしてシリーズにフル参戦し、2016年まで5年連続クラスチャンピオンを獲得してきた強豪チーム。

 今シーズンはコンペティションを求めて長年戦ってきたLMP1プライベータークラスからLMP2クラスにスイッチ。フランスの人気コミック『ミシェル・ヴァイヨン』とコラボレーションしたことに加え、ドライバーラインナップにブルーノ・セナ、ニコラ・プロスト、ネルソン・ピケJr.という1980年代のF1を彷彿とさせるビッグネームを揃えたことで話題となった。

 そんなチームは12月13日、2018/19年の“スーパーシーズン”に向けて体制発表を行い、移行初年度にドライバーズ、チームズチャンピオンを獲得したLMP2クラスからふたたびシリーズ最高峰のLMP1クラスに挑戦することを表明した。

 クラスの再移行とともに来季も2台体制を維持することをアナウンスしたチームは、あわせてドライバーラインアップも発表。

 長年にわたってチームに在籍するマティアス・ベッシェと、今季の戴冠の立役者となったセナの2名に加えて、ポルシェ・ワークスドライバーのアンドレ・ロッテラーが新加入する。また、同じくポルシェ陣営に所属し、かつてはレベリオンからWEC/ル・マンに参戦していたニール・ジャニがチームに復帰することが決まった。

 さらに、10月7日に開催されたIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ最終戦プチ・ル・マン(ロード・アトランタ)に同チームの一員として出場したグスタボ・メネゼス、19歳でジャッキー・チェン・DCレーシングからWECにフル参戦しルーキーイヤーのル・マンでクラス優勝を達成したトーマス・ローランが新メンバーとして発表されている。

 チームは現在のところ使用するマシン、エンジンサプライヤーを発表していないが、2018年3月にスイスで行われるジュネーブ国際モーターショーで参戦車両を公開するとした。

「レベリオン・レーシングとともに2018/19年“スーパーシーズン”のLMP1に参加できることになり、とても幸せだ」と語るのは2017年のLMP2チャンピオンとなったセナ。

「多くのルール変更は僕らにとって大きな挑戦になるけれど、それらに対応できるチームメイトと質の高いチームと一緒だから心配はしていないよ。僕らはル・マンに総合優勝を目指して全力で挑むつもりだ!」

 また、2年連続でチームを移籍することになったロッテラーも「チャンピオンチームであるレベリオン(・レーシング)に加入することができ、とても光栄に思っているよ!」とチームへの参加を喜ぶ。

「LMP1プロジェクトはとてもにエキサイティングな挑戦だ。そして、僕はル・マン24時間とWECのトップカテゴリーへの挑戦の機会を逃したくなかった」

「偉大で意欲的なチャレンジをし続けるメンバーと一緒に素晴らしい時間を過ごすことを楽しみにしているよ!」

 今回の発表によって2018/19年シーズン、LMP1に参戦するプライベーターチームはマノーTRSレーシング、SMPレーシング、バイコレス・レーシングチーム、ドラゴンスピード、そしてレベリオン・レーシングの計5チームに増加した。

 唯一のワークスチームとなるTOYOTA GAZOO Racingの動向は明らかにされていないものの、現時点で6台以上の参加が見込まれる状況になったことで来季のLMP1クラスも見ごたえのあるものになりそうだ。