養命酒製造は12月13日、働く子持ち女性の疲労状況に関する調査結果を発表した。調査は今年11月にインターネットで実施し、30~49歳の働くママ1000人から回答を得た。
最近の疲労度合を聞くと、「疲れている」「どちらかといえば疲れている」の合計が65.6%となり、ワーキングママの3人に2人が疲労状態にあることが分かった。
仕事と家庭の両立をする上で重要な要素となるのが「家族のサポート」だ。「協力してくれる家族がいる」(773人)の疲労度は62.1%だが、「協力してくれる家族はいない」(227人)は77.5%と、15.4ポイントもの差が出ている。
家事・育児は妻だけの役割? 「子どもが泣いているよ」にドッと疲れが
仕事の状況を聞くと、「順調」が70.7%、「不調」が29.3%となった。順調だと回答した人で疲れている人は59.1%だが、不調と回答した人は81.3%と大きく上回った。
そんな中、「言われたらドッと疲れる言葉がある」と回答した人は75.2人。夫に言われたら疲れる一言を聞くと、以下の通りとなった。
1位「部屋が散らかっているよ」(37.1%)
2位「ごはんまだ?」(31.8%)
3位「休日くらい休ませて」(31.6%)
部屋の片づけや食事の支度は「妻の役割」と言わんばかりの、家事や育児に協力的でない夫の言葉がトップ3にランクインした。また、「子どもが泣いているよ」(19.7%)、「疲れてるから先に寝るね」(19.4%)などの自己中心的で他人事なセリフも上位に入っている。
含みのある同僚の言葉「もう保育園に入れているの?」「寂しがってない?」
また職場で言われたらドッと疲れてしまう言葉を聞くと、
1位「またお休み?」(25.8%)
2位「お子さんいるから仕方ないか」(21.0%)
3位「早く帰れてうらやましい」(18.6%)
となり、4位には「気軽に休めてうらやましい」(17.0%)がランクイン。上位は休暇取得や時短勤務に関する内容が上位を占めた。一方、
「お子さん寂しがってない?」(14.6%)
「お子さん小さいのに(保育園に)もう預けているの?」(12.4%)
など、家庭をおろそかにしているような含みのある言葉も挙げられている。同社は、「職場の上司や同僚による育児ハラスメントに発展しそうな態度やワーキングママの感情を追い詰めるセリフには、どっと疲れを感じてしまうようです」とコメントしている。
また全回答者に、私生活でどのようなことがあると仕事を辞めたくなると感じるかを聞くと、最多は「食事が手抜きメニューばかり」(37.4%)で、次いで「子どもとゆっくり話ができない」(36.1%)、僅差で「家の中がいつも汚い」(35.9%)が続く。
仕事で家事や育児を充分にこなせなくなる状態が続くと、仕事を辞める選択肢が頭をよぎる人も多いようだ。また「仕事で遅くなると家事が溜まり寝るのが深夜」(32.5%)、「疲れて休日にお出かけできない」(31.8%)など、体力の限界を感じる出来事も割合が高い。