F1は2017年の観客動員数を発表し、昨年に比べてグランプリの観客数は全体で8パーセントの増加があったことを明らかにした。
レース主催者が発表した統計によれば、20レースのうち13レースで観客数の上昇が見られ、シーズン全体を通して400万人の観客を動員したという。
カナダGPとオーストリアGPは最多の観客数増加を記録しており、チケット販売数が6万枚増えている。一方アゼルバイジャンGPは前年と比べ観客数集計が倍増した。
最多観客数はシルバーストンで行われたイギリスGPがまたも記録し、2016年に比べるとやや減少したものの、3日間のイベントに344,500人が来場した。
観客数が最も落ち込んだのはオースティンで開催されたアメリカGPで、前年に比べ11,889人減少した。アメリカにおいてはいまだ多くの取り組みが必要であることが浮き彫りにされた。
2017年のグランプリのレースウイークエンドの平均来場者数は203,570人、決勝日の来場者数平均は76,722人だった。F1の商業担当取締役を務めるショーン・ブラッチスは、以下のように述べている。
「2017年シーズンはコースの内外で素晴らしいショーが繰り広げられた。ドライバーやチーム、そしてなによりも我々のスポーツの原動力であるファンに感謝している」
「ひとつのイベントあたり20万人以上の観客動員があったということは、1年のうち20回の週末に、中規模都市の人口に相当する人々がF1グランプリを見にレーストラックを訪れたということだ」
「我々の務めは、こうしたそれぞれのイベントをさらに楽しめるものにし、何が世界で最も偉大なレーシングイベントであるかを知らしめることだ」
メキシコGPはF1コミュニティの投票により、2017年シーズンのベストレースに3年連続で選ばれた。
「同じ都市がベストレースに3年連続で選ばれるのは初めてのことだ。我々はこれからも毎回のレースをより大規模に、より良いものとして作り上げ続けていくだろう」とレース主催者のアレハンドロ・ソベロンは、パリで開催されたFIAの表彰式でロイター通信に語った。