2017年のWRC世界ラリー選手権でWRC2クラスのドライバーズタイトルとチームタイトルを獲得したシュコダ・モータースポーツが2018年のドライバーラインアップを発表。弱冠17歳の“神童”、カリ・ロバンペラがチームに加わった。
チェコの自動車メーカーで、フォルクスワーゲングループの一員であるシュコダは、同社のハッチバック、ファビアをベースとしたシュコダ・ファビアR5でWRC2をはじめ、世界中のラリー選手権に参戦している。
2017年のWRC2にはヤン・コペッキーとポンタス・ティデマンドのふたりを起用して参戦。全13戦中10戦で勝利を挙げ、チームタイトルを獲得した上、ティデマンドがドライバーズチャンピオンに輝いた。
1月に開幕する2018年シーズンに向けて、チームはティデマンドとコペッキーを継続起用するほか、21歳のユッソ・ノルドグレンとオーレ・クリスチャン・ベイビー、そして17歳のロバンペラの3名もチームに迎えると発表。もっとも平均年齢が若い布陣を構成することになった。
WRCでプジョーやミツビシのワークスドライバーを務めたハリ・ロバンペラの息子であるカリは、2016年にはラトビア国内のラリー選手権でシリーズチャンピオンを獲得。2017年5月にはレッドブルと契約したほか、2017年11月のWRC第13戦オーストラリアではWRC2史上最年少優勝記録を打ち立てた。
なお、現時点で各ドライバーの活動内容は明かされてないものの、2018年のWRC2は有効ポイント制が採用されるため、シュコダは大会ごとにドライバーラインアップを入れ替えて参戦する可能性が高い。
「ポンタス・ティデマンドとヤン・コペッキーをチームに留めることができ、うれしく思う」と語るのは、シュコダでモータースポーツディレクターを務めるミハエル・フラバネク。
「また、若手のベイビーやノルドグレンも自分たちの才能を発揮しているドライバーたちだと思っている」
「そして、弱冠17歳のカリ・ロバンペラという若く才能にあふれたドライバーを迎えることができた。この布陣で挑む2018年シーズンが楽しみだ」