水に「ありがとう」と言い続けると美味しくなるだとか、下らない疑似科学をさも真実で効果があるかのように信じている、どうしようもない人々がいる。中でも僕が際立って嫌いなのが、血液型で性格が区分けされていると信じて疑わない馬鹿だ。
先日「ガールズちゃんねる」で、「血液型信者の洗礼を受けた人」なるトピックが登場している。このトピックを立てた人物は、職場の血液型診断ファンに、何かにつけて「O型らしいね~」といわれるそうだ。(文:松本ミゾレ)
B型だと言ったら「ごめん、O型だと思ってた」 なぜか嫌われて無視される事態に
しかし当人はO型ではなくA型。全然違う。それにしても血液型診断って、根拠や原理に一切興味も向かず、調べたことすらないのに、なぜかその結果だけは熱心に信じている人が多い。
前にこの手の本を知人が読んでいたので見せてもらったことがあるが、あんなもんA型だろうとB型だろうと関係ない、薄いことしか書かれてない。内容が薄いので、誰にでも当てはまってしまうことばかり列記されている。ようは他人様の血液を、他人様が書いた知識を使ってレッテル貼りしているだけなのだ。
ここで、今回ご紹介したトピックに寄せられた、血液型診断馬鹿の犠牲となってしまったマトモな人々の声を紹介しておきたい。
「『A型でしょ?』って言われる。『B型だよ』って言うと、『え?』って驚かれて『あ、でも確かにそういう傾向でてるかも!』って言われる」
「血液型の話になってB型と言ったら『ごめん、O型だと思ってた』とか言われてめちゃめちゃ嫌われ無視された。それまで大好きとか親友とか言ってたのに」
「『B型かAB型っぽい。Bは絶対入ってる』と言われます。『Bなんですよ』と言わせて『ほれみぃ』とバカにしたいんだと思うのが腹立つ。私はA型」
と、かなりイラついている被害者の声が拾えた。やっぱりみんな何にイラついているかって、血液型診断とかいう寒いものを信じてる連中から、「B型でしょ~!」みたいな具合に馬鹿にされるのが我慢ならないんだろう。
引用されている声の中にも、嘘の血液型をわざと教えているという人がいるが、まあそうしたくなる気持ちもわかる。
血液型診断とか、動物占いとか、誰に対してでも当てはまることしか書かれていないことにすら気がつけない人って、本当に今までよく無事で生きてこられたものだと思えるものだ。
血液型診断の信奉者は、周囲の人々をいい加減な根拠で区分するという失礼なことなど今すぐやめて、献血でもして、少しは世間様の役に立てばいい。