2017年WEC最終戦バーレーンで記念撮影を行うポルシェLMPチーム 2017年限りで4年間にわたって参戦したWEC世界耐久選手権の最高峰、LMP1クラスから撤退したポルシェが、WECそしてル・マン24時間での戦いを振り返える動画を公開している。
『919 tribute:End of an era. Birth of a legend.(919トリビュート:ひとつの時代の終わり。伝説の誕生)』と題するこの動画は、文字通りポルシェ919ハイブリッドが歩んできた軌跡、WEC参戦開始前の開発テストからハイブリッド競争という“ひとつの時代”が終わりを告げた2017年までをプレイバックしたもの。
ビデオの冒頭、ポルシェのモータースポーツ史を形作ってきた数々のル・マンカーとともに並べられた919ハイブリッドの最終モデルがクローズアップされると舞台は4年前のドイツ・バイザッハに移っていく。
カモフラージュが施された初期の919ハイブリット・プロトタイプと開発スタッフの姿が映しだされるなか、ティモ・ベルンハルトによるシェイクダウンが行われ、映像は2014年シーズンへ。
復帰初年度のル・マンでの失敗を乗り越え、同年終盤のシリーズ戦で初勝利を掴んだポルシェLMPチームは、翌2015年からル・マン3連覇を達成。無類の強さでドライバーズ、マニュファクチャラーズ選手権を席巻し4年間で合計6つのタイトル獲得という新たな伝説を作ってシリーズを去っていった。
わずか4年という短い参戦期間ではあったが、そのなかで“耐久の雄”の名をより強固なものとした王者ポルシェの戦いぶりをこの機会に振り返ってみよう。