谷崎潤一郎原案の映画『富美子の足』の予告編とポスタービジュアルが公開された。
同作の主人公は、デリヘルで見つけた富美子を愛人にし、彼女の足に強い偏愛を示す富豪の老人・塚越。富美子の足をかたどった等身大フィギュアの制作を甥・野田に依頼する塚越役をでんでん、富美子役を片山萌美、野田役を淵上泰史が演じる。メガホンを取ったのは『リュウグウノツカイ』などのウエダアツシ。
塚越が「美しい、この足は芸術だ。俺の金、全部姉ちゃんにやる」と叫ぶ場面で始まる予告編では、野田が富美子の足のフィギュアを制作する場面や、塚越が「これが富美子の足?」と野田に怒鳴りつけるシーン、野田が富美子の足を舐める様子、塚越が他界する気配がないことに苛立つ富美子が野田に暴力を振るう場面、「私の足は呪われている」という富美子のセリフなどが確認できる。
2月10日から東京・テアトル新宿ほか全国で順次公開される『富美子の足』は、3人の異なる映画監督が映像化したい谷崎潤一郎の短編小説を選出し、それらの作品をもとに現代劇として3作の映像作品を制作するプロジェクト『谷崎潤一郎原案 / TANIZAKI TRIBUTE』内の1作品。同企画は『富美子の足』に加えて、内田英治監督の『神と人との間』、藤井道人監督の『悪魔』で構成される。