小林勇貴監督の映画『ヘドローバ』が、本日12月9日から東京・渋谷のアップリンク渋谷で上映されている。
監督作『全員死刑』が11月から公開されている小林勇貴。『ヘドローバ』はVICE MEDIA JAPANによる「作家の脳みそとカメラが直結する<ケータイで撮る>映画プロジェクト」の第1弾作品となり、撮影は携帯電話を用いて行なわれた。小林監督は自ら脚本、撮影、編集を担当。VICE JAPAN初のオリジナル映画となり、12月15日からVICE PLUSで配信される。
『ヘドローバ』の舞台は不良しか住んでいない団地。カルト的な宗教団体を運営しながら犯罪に手を染める「おばあちゃん」のファミリーと、抗争や強盗、薬物中毒、詐欺や自殺といった団地の日常、さらに団地を襲うモンスターなどを描いた作品だ。出演者には木ノ本嶺浩、ウメモトジンギ、一ノ瀬ワタル、洪潤梨、竜のり子、望月卓哉、住川龍珠らに加えて、品川ヒロシ、板尾創路が名を連ねている。プロデューサーは西村喜廣。
上映期間中には舞台挨拶やトークショーも開催。舞台挨拶やトークが行なわれない日には、舞台裏を捉えた映像『撮影舞台裏<13人の刺青男達 世紀のフル●ん大乱闘>銭湯編』を併映する。
なお同作について小林勇貴監督は「ケータイで映画作ってるの、軽薄な感じがすごいイイですよね、なんか。厳かで芸術的なものみたいなもんを踏んづけてる感じが」「カメラの存在を見た瞬間に演技のモードに入っちゃうはずで、(ケータイは)それがない。リアルを撮れる。ザマアミロって感じ」とコメントしている。