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歓喜の牛乳を完全再現。佐藤琢磨、オフ恒例イベントでインディ500制覇をファンに直接報告

2017年12月11日 05:52  AUTOSPORT web

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あのシーンをもう一度。Takuma Club Meetingで佐藤琢磨がインディ500制覇をファンに報告
12月10日、オフシーズン恒例の『Takuma Club Meeting 2017』が東京・代々木の山野ホールで行われ、多くの佐藤琢磨ファンが会場に詰めかけた。

 この『Takuma Club Meeting』は毎年シーズンオフに開催され、1年間アメリカで戦ってきた琢磨が、その戦いをファンに自ら報告するイベントだ。

 2017年は琢磨がアジア人初のインディ500ウイナーに輝いたこともあり、日本初来日となったボルグワーナートロフィーや、実際に琢磨がインディ500で使用したヘルメット、レーシングスーツのほか、ビクトリーレーンでミルクを被ったキャップも展示され、多くのファンがカメラにその姿を収めていた。

 13時になり舞台の幕が上がると、インディ500を制した琢磨のレプリカマシンが登場。続いて琢磨が客席側から姿を現し、ファンとハイタッチしながら登壇した。舞台上で琢磨が「やりました!」と力強くガッツポーズをすると、会場からは大きな拍手が起きる。

『スペシャルトークショー』には、琢磨を長年取材してきた自動車ライターの大谷達也氏が登場。花束をサプライズ贈呈した大谷氏が、琢磨からの感謝の言葉に思わず涙する一幕も。

 トークショーのなかでは、2017年シーズンの映像とともに1年間振り返りや、レース中の裏話などさまざまな話が飛び出した。

 インディ500ではチームメイトとして戦いをともにしたフェルナンド・アロンソについて、「まあアロンソは楽しそうだったわ(笑)」とチームメイトならではのコメントも。

 2018年シーズンからの移籍が決定しているレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLLR)については「(移籍することは)まったく問題ないですよ。(RLLRに所属していた2012年には)初表彰台を獲得したし、インディ500でもいいところまで行けましたし」としながらも、2017年限りで離れることとなったアンドレッティ・オートスポートに対する思いを語った。

「もちろん(アンドレッティの)26号車に後ろ髪引かれることもあったし、今年一緒に戦ってきた人たちと走れないのは残念。だけど、アンドレッティとの絆は変わらないし、これからも応援するよと言ってくれた。ただし、バトルのときは我々の後ろを走ってねと言われました(笑)」

 今回のイベントでは恒例の質問コーナーも設けられた。琢磨から指名された子供から、インディカー・シリーズに1年間参戦するにはいくらかかるのか、といった素朴な疑問がぶつけられると、琢磨は言葉を濁しながら「結構高いよ!」とコメント。会場は笑いに包まれた。

 このほかにも恒例の抽選会やじゃんけん大会、琢磨との握手会、専属カメラマンの松本浩明氏による記念撮影が行われ、イベントの最後には2017年インディ500のラスト10周が放映された。

 そして、映像がビクトリーレーンのシーンに差し掛かると、なんと舞台上のレプリカマシンのコクピットから琢磨がレーシングスーツ姿で登場。歓喜の瞬間を再現するかのようにミルクを頭からかぶり、ファンを沸かせた。

 会場には、数時間前に日本に到着したという琢磨のスポッターを務めるロジャー安川氏がサプライズ登場。琢磨の専属トレーナーを務める百井浩平さんとともに改めてインディ500制覇を祝してイベントは終了した。
 
 2018年シーズンは新天地でインディカーシリーズチャンピオン、そしてインディ500の2連覇に挑む琢磨のさらなる活躍に期待が高まる。
 
 なお、今回のイベントの様子は、インディカーシリーズの生放送でおなじみのGAORAにて、1月8日(月)13:00~14:30に放送予定だ。