12月10日(日)、富士スピードウェイでTOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2017が快晴のなか行われ、2017年シーズンを戦ったトヨタ/レクサスのマシン、ドライバーが、集まった4万2500人の前で勇姿をみせた。
オフシーズン恒例のイベントであるTGRFは、国内外で活躍するトヨタ/レクサスのマシン、ドライバーが一堂に会するファン感謝イベントだ。
2017年のTGRFはモリゾウこと、トヨタ自動車の豊田章男社長が欠席したものの、スーパーGT500クラスチャンピオンの平川亮やニック・キャシディ、全日本スーパーフォーミュラ選手権王者の石浦宏明をはじめ、WRC世界ラリー選手権のエサペッカ・ラッピ、WEC世界選手権にも参戦した小林可夢偉、中嶋一貴らが参加した。
マシンとしてはWECを戦ったトヨタTS050とWRCを戦ったトヨタ・ヤリスWRCのほか、スーパーGTを戦ったLC500、全日本スーパーフォーミュラ選手権を戦ったトヨタエンジン搭載車、トヨタ7などのヒストリックカーが参加している。
イベントのメインプログラムはTOYOTA GAZOO Racingで活躍中のマシンが続々と登場するデモラン『Pushing the limits』。レース以外で日本を走るのは今回が初めてとなるTS050ハイブリッドは、1985年にル・マン24時間レースへ初挑戦したトヨタTOM'S 85C-L、1992年に日本人ドライバー初のル・マン表彰台獲得に貢献したトヨタTS010とともにサーキットを駆け抜けた。
また、ヤリスWRCは、1990年代のWRCに参戦したトヨタ・セリカGT-FOUR、スバル・インプレッサWRC 1998とともにサーキットを走行。ホームストレート上ではラリー本戦を思わせるジャンプも披露し、グランドスタンドで見守るファンを驚かせた。
国内最高峰のスーパーGTを戦うレクサスLC500は、KeePer TOM'S LC500、ZENT CERUMO LC500、DENSO KOBELCO SARD LC500の3台がデモレースに参加。
レース途中、レポーターを務めるLEXUS TEAM LEMANS WAKO'Sの脇阪寿一監督がピットレーンでマシンを止め、乗っているドライバーにインタビューを敢行する”寿一ペナルティ”が発動するなど、オフシーズンならではのパフォーマンスも交えられた。
イベントのフィナーレでは、スーパーGT500クラスを制したKeePer TOM'S LC500やスーパーフォーミュラでチャンピオンを獲得した石浦のSF14、全日本ラリーのチャンピオンマシンなど7台がランデブー走行するパレードも行われた。
■ラリーのエキシビションやトークショー、86/BRZ最終戦も
また、今年はデモランのほかにも、TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Vitz Raceのグランドファイナル、86/BRZ Race第10戦などレースも開催。
とくに86/BRZ Raceについてはエキシビション戦ではなく、シリーズ最終戦として開催されたため、王座をかけて近藤翼や佐々木雅弘、青木孝行、平中克幸らがガチンコ勝負を繰り広げる形に。
レースでは4番手からスタートした青木が優勝したものの、ポイントリーダーの近藤が2位に入り、シリーズチャンピオンを手にしている。
レーシングコース以外では、ドリフトコースとパドックをスペシャルステージに見立てて、2016年に好評を博した『TGRF RALLY選手権』が継続開催。パドックに設定されたSS2では、全日本ラリー選手権の上位ランカーたちがファンの目前でドライビングを披露し、集まったファンを魅了した。
そのほか、グランドスタンド裏のオフィシャルステージでは、スーパーGTやスーパーフォーミュラ参戦ドライバー/監督によるトークショー、AKB48 Team8によるライブパフォーマンスも行われ、走行以外でも集まったファンを楽しませている。
1日を通して晴天に恵まれ、コース内外でイベント盛りだくさんとなったTGRF2017は、昨年より2500人多い4万2500人が来場して、2017年のトヨタ/レクサスの活躍を振り返った。