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レッドブルF1代表、2年後の財政改善を見据えて分配金の減額を受け入れる考え

2017年12月10日 11:21  AUTOSPORT web

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ホーナーは将来を見据え、分配金の減額を前向きに捉えている
リバティ・メディアの多額の支出によってチームの財政面は後退するかもしれないが、それはF1の将来的な成功に向けた準備であると、レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは考えている。

 フォーミュラ・ワン・グループが将来への投資として支出を増やしたことによる直接の影響を受け、各チームへの今季の分配金収益は減少すると見られている。

 一部のチームは懸念を表明しているが、ホーナーはこのことに憂慮してはいない。投資計画は不可欠であり、将来に二歩前進するために一歩下がるようなものだと彼は主張する。

「利益を上げるためには投資をしていかなければならない。リバティは今年大きく学んできている」

「彼らは1シーズンを終え、適任なスペシャリストを適所に配置してきた。そして現在は2021年に向けたプランを作り上げているところだ」

「人員数や支出額を批判するのはとても簡単なことだ。バーニー(・エクレストン)とは運営に対する考え方が違う」

「バーニーは非常に閉鎖的に組織を運営していて、彼自身がマーケティング部門でありセールス部門だった。まったくのワンマン経営だったのだ」

「リバティはF1を手に入れて以来、あるべき場所に組織を置くということをしてきた。彼らは将来についてもさらに分析を行おうとしており、それに関連してコストがかかる」

「必然的に投資が行われ、2018年や、おそらくは2019年にも影響してくるだろう。しかし2年後には確実にその見返りを得ることができる」

 ホーナーは、F1の健全な財政を実現するにはショーの内容を改善することが必要だと考えており、魅力的な商品だけが、チームやスポーツ全体に利益をもたらす商業パートナーの関心を引き寄せるのだと主張する。

「スポンサーシップを引き寄せるには、魅力的な商品を持たなければならないし、それがなければスポンサーは来ない」

「我々がレースやそれ以外の場所で行ってきた活動があるからこそ、素晴らしいブランドを引き寄せてくることができるのだ。今のF1は各チームが収益を上げていた20年前の経済的活力に遠く及んでいない。昔は有名ブランドのロゴが、マシンに並んでいたものだ」

「1997年と2017年シーズン末の、ドライバーの写真を比べてみるだけでいい。関係企業の数が著しく減っていることがわかる」

「我々はより魅力的なショーを作り上げて、F1にとてつもなく大きな価値をもたらしてくれるスポンサーを引き寄せなければならないのだ」