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モリゾウがゆるキャラ化? 豊田章男社長欠席のなか富士スピードウェイでTGRF2017開幕

2017年12月10日 11:21  AUTOSPORT web

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普段と雰囲気の違うモリゾウに、小林可夢偉も不思議そうな表情
12月10日(日)、静岡県小山町の富士スピードウェイで『TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL 2017』が開催。トヨタ自動車の豊田章男社長欠席のなか、オープニングセレモニーが行われた。

 オフシーズン恒例のイベントであるTGRFには、国内外で活躍するトヨタ/レクサスのマシンやドライバーが集結。その勇姿や迫力あるサウンドを披露するとともに、ドライバー/監督のトークショーや同乗走行なども行われるファン感謝イベントだ。

 2017年のTGRFは、雲ひとつない青空が広がり、富士山も姿を現す快晴のもと行われ、冬本番の刺すような寒さのなか、早朝からグランドスタンドが埋まるほどの盛況ぶりをみせた。

 9時30分からのオープニングセレモニーには、2017年のスーパーGTや全日本スーパーフォーミュラ選手権、JRC全日本ラリー選手権などを戦ったドライバーたちがグランドスタンド側から登場。スタンド席に集まったファンたちとハイタッチを交わしていく。

 また、コース上には小林可夢偉がドライブするトヨタTS050ハイブリッドや、エサペッカ・ラッピが操るトヨタ・ヤリスWRCなどに加え、トヨタが立ち上げた新スポーツブランド『GR』から5台の車両が集結した。

 例年、オープニングセレモニーではモリゾウことトヨタ自動車の豊田章男社長が登場し、開会宣言を行うが、今年は欠席。代わってGAZOO Racing Companyの友山茂樹プレジデントが着ぐるみの”モリゾウくん”とともに登場した。

「例年、この場でご挨拶させていただいたモリゾウこと社長の豊田ですが、本日は参加できません。モリゾウは”いいクルマ作り”の仲間のために世界中を飛び回っています」と友山プレジデント。

「GAZOO Racingですが、今年は大きな飛躍の年となりました。18年ぶりに参加したWRCでは、我々の期待を超えて2回の優勝を手にする大きな成果を手にすることができました」

「WECにおきましても、ル・マンこそ(優勝を)逃しましたが、9戦中5勝とポルシェに勝ち越すことができました。国内におきましてはスーパーフォーミュラ、スーパーGTで素晴らしい成績を収めてきました」

「これもみなさまの応援のおかげです。この場を借りて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました」

「クルマは家電(製品)のようにコモディティ化(一般商品化)するとか、若者のクルマ離れと言われていますが、そんなことはありません。クルマはもっと面白く、もっとみなさまに夢と希望を与える存在になっていきます」

「そのためにGAZOO Racingは徹底的に挑戦してまいります。みなさまも情熱をもってクルマを愛し、クルマを楽しんで頂きたいと思います」

 友山プレジデントの開会宣言のあと、サーキットではカウントダウンとともにイベントに参加するマシンのエンジンに火が入れられ、TGRF2017の開幕を華やかに彩った。

 イベントではこの後、各レーシング車両への同乗走行やドライバートークショー、デモランのほか、TOYOTA GAZOO Racing Netz Cup Virz Raceのグランドファイナル、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Raceの第10戦などが行われる。