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バス通勤時の渋滞に我慢ならず 道路標示を塗り替えた男(中国)<動画あり>

2017年12月09日 05:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

道路標示を勝手に塗り変える男(画像は『The Sun 2017年12月1日付「FARCE LANE Absurd moment Chinese man repaints road markings to make his commute quicker」(IMAGE: ASIAWIRE)』のスクリーンショット)
交通渋滞で嫌な思いをした人は多くいるだろうが、このほど中国でバス通勤時の渋滞を解消しようと大胆な行動をとって逮捕された男が話題になっている。『South China Morning Post』『The Sun』などが伝えた。

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先月27日午後3時頃、中国東部に位置する江蘇省連雲港市の交差点に設置された監視カメラに奇妙な行動をとる男が捉えられた。そこには交通量の多い交差点で白い塗料を持参した男がしゃがみ込み、路面の左折矢印に直進矢印を書き足していたのである。

『The Sun』によると男の名はシャオ・ツァイ(Xiao Cai、28)といい、職場からバスで帰宅する際にこの交差点で毎日のように渋滞に遭うためにうんざりしていたということだ。彼の乗るバスはその交差点で直進しなければならないのだが、直進車線はいつも渋滞しておりバスが前に進まない状態だった。

ツァイは2車線の直進車線だけでは足りず、拡張する必要があると考えた。そこで比較的空いている左折車線も直進できるようなれば、渋滞が解消されるのではないかと思いついたのだ。

彼は車の往来が激しいこの交差点に立ち入り、道路に直進矢印を丁寧に下書きまでして白い塗料で書き加えた。アイデアをすかさず実践する行動力を見せたツァイだが、当然ながら違法行為であり駆け付けた警察官により逮捕された。

ちなみにツァイは当日、道路用の反射塗料とブラシ、さらにテープまで購入しプロ顔負けに仕上げている。おまけに付近の色あせて薄くなった道路標示まで修復したのだが、彼は地元警察から1,000元(約17,000円)の罰金を科せられてしまった。警察当局では「彼は若くて正直者だったので拘束することはしませんでした」と話している。

現在は彼のアートワークはきれいに消され、道路標示は元に戻されている。結局のところ渋滞は解消されずツァイの悩みは消えないままだが、今年の夏にはドイツで交通渋滞を避けるために毎朝2キロの川を泳いで通勤する男性が話題になった。



画像は『The Sun 2017年12月1日付「FARCE LANE Absurd moment Chinese man repaints road markings to make his commute quicker」(IMAGE: ASIAWIRE)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)