『マツダファンフェスタ2017』に登場したマツダ787B 晴天に恵まれた12月2日(土)~3日(日)の両日、岡山国際サーキットにて『マツダファンフェスタ2017 in岡山』が開催され、のべ7000名のマツダファンが集まり、サーキットイベントを楽しんだ。
マツダファンフェスタは、2012年に第1回目が開催されて以来、今年で6回目を数える国内最大級のマツダファンイベント。
今年の目玉は、1991年ル・マン24時間レース優勝車のマツダ787Bと1989年に同レース7位入賞を果たしたマツダ767Bによるランデブー走行。ともに600馬力以上を発生する4ローターエンジンを搭載しており、甲高いロータリーサウンドが特徴だ。
爽やかに晴れ渡った岡山県北の山々が2台の4ローターサウンドを増幅し、そのエコーと重なった音のシャワーは、シンフォニーと言えるほど美しく迫力のあるものだった。
オープニングセレモニーでは、787Bを駆る元マツダ契約レーシングドライバーの寺田陽次郎が、「せっかくの日和となったので、僕はめいっぱいアクセルを踏みます。みなさん、4ローターサウンドを楽しんでいってください」と宣言。観客の拍手を集めていた。
このほか、1970年代のファミリアロータリークーペ、サバンナRX-3、1980年代のサバンナRX-7 IMSA GTU仕様車などの走行や、今シーズンのスーパー耐久レースを走ったNDロードスターやデミオディーゼルなどが走り、観客の目を楽しませた。
また、GLOBAL MX-5 CUPの全米チャンピオンであるパドリック・ギャラガーが来日し、日本代表としてアメリカでの世界一決定戦に出場した大井貴之、昨年のGLOBAL MX-5 CUP招待レースに出場した堤優威とともに、MX-5カップカーをドライブした。
マツダファンフェスタの特徴のひとつに、オーナーカーで参加できるマツダファン・サーキットトライアル(タイムアタック競技)、マツダファン・エンデュランス(2時間半の耐久燃費レース)が挙げられる。
今回もともに盛況で、タイムアタックには約90台のマツダ車が参加し、耐久レースには68台がエントリーした。また、これらの競技とは別にオーナーカーでサーキットを走るパレードランには、合計400台以上ものマツダ車が参加している。
耐久レースにはマツダの役員チームも出場し、総合13位を獲得。シリーズランキングでも4位に加わる快走ぶりだった。
レーシングコースに併設されるミニコースでは、マツダのブランド体験ができる『Be a driver.エクスペリエンス』コーナーが設置され、マツダ車オーナーだけでなく親子連れやモータースポーツファンも、マツダ各部署の社員が説明するものづくりコーナーやヘリテイジ展示、マツダ車の体験ドライビングなどを堪能した。
こうして盛況のなか幕を閉じた『マツダファンフェスタ2017 in岡山』。例年、多くのファンが集まることから、はやくも2018年の開催も決定した。2018年はスケジュールが早まり、2018年11月24日(土)~25(日)の2日間、岡山国際サーキットで開催される予定だ。