フォース・インディアF1のセルジオ・ペレスは、来シーズンからの“ハロ”の義務化を決定したFIAの判断は正しかったと考えている。
今年始めにFIAが決定したコクピット保護デバイスの義務化は論争を引き起こし、多くのドライバーが“ハロ”の導入に反対の姿勢を表明した。
反論を避けることはできないが、否定的な意見は着実に収まりつつある。しかしながらチームのデザイナーたちはハロ導入に関連する制約に対し、不満を募らせたままだ。
ペレスは「ハロは空力の面で間違いなく多くを損なわせているけど、それは誰にとっても同じことだ」と語り、ハロ支持派のドライバーのなかでは異なる意見を示した。
「これは安全に関わることだ。3、4レース終わるころには皆、慣れるだろう。F1では何もかもがあっという間に変化する」
「来シーズンはチーム間の差が少なくなって、面白いシーズンになることを期待している。2、3レースが終わったら、誰もハロの話などしなくなっているといいね」
ドライバーの安全に関しては、妥協は決して許されないというのがペレスの考えだ。
「FIAは、まったく正しく勇敢な決断をしたと思う」
「僕たちは安全性を推進しているんだ。この世代のドライバーがF1だけのためではなく、他のカテゴリーに対しても安全性を高めようとしていることを示す動きだと思う」
「もしこれまでの10年間にもハロが存在していたら、F1でいくつかの命を救えていたかもしれない。他の競技も、この動きを誇りに思うだろうと考えている。僕もハロの見た目は好きじゃないけど、取り付けるだけの価値のあるものだよ」