2018年1月25~28日にデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催されるデイトナ24時間レースに参戦するユナイテッド・オートスポーツは、今季のWEC世界耐久選手権LMP2チャンピオンとなったブルーノ・セナをチーム7人目のドライバーとして迎えると発表した。
マクラーレンのエグゼクティブ・ディレクター、ザック・ブラウンが率いるユナイテッド・オートスポーツは今年10月、フェルナンド・アロンソを擁して2018年のデイトナ24時間に参戦することを正式に発表。
今季、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズで年間2位となった同チームは、伝統の耐久イベントに向け、これまでにアロンソを含めた6名のデイトナ参戦ドライバーを明らかにしていたが、今回の発表によってセナが7人目、チーム最後の枠を埋めることとなった。
セナは2017年シーズン、前年所属していたRGRスポーツ・バイ・モランドがWECから撤退したことから、LMP1クラスからLMP2クラスへ移行してきたヴァイヨン・レベリオンに移籍。ニコラス・プロスト、ジュリアン・キャナルとともに31号車オレカ07・ギブソンを駆り、日本ラウンドのWEC富士を含むシーズン4勝を挙げてLMP2シリーズチャンピオンに輝いている。
また、デイトナ24時間をオープニングレースとするIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップにはテキーラ・パトロンESMからデイトナ、セブリング12時間などの長距離レース全4戦に助っ人ドライバーとして参戦。最終戦のプチ・ル・マン(ロード・アトランタ)では総合4位入賞を果たした。
そんなセナは来月開催のレースでポール・ディ・レスタと、チームのレギュラードライバーであるウィル・オーウェン、ヒューゴ・デ・サドリーエとともに2台リジェJS P217・ギブソンのうちの1台をシェアすることになる。
もう一台のリジェにはアロンソとフィル・ハンソン、そしてマクラーレンのジュニアドライバーであるランド・ノリスが乗り込む予定だ。
「ユナイテッド・オートスポーツでデイトナにチャレンジできることになって、とても興奮しているよ」とセナ。
「(ELMSを見ればわかるように)チームは信じられないほど熟練したプロフェッショナル集団だし、2017年の経験もある。さらに、優れた技術スタッフ、そして非常にに強力なドライバーラインナップが揃っているんだ。デイトナでは最初から良い戦いができるはずだ!」
チームオーナーを務めるブラウンは「我々はデイトナでブルーノ(・セナ)をチームの一員として加えられることに感激している」とコメント。
「彼は素晴らしいドライバーだ。耐久レースの経験が豊富であると同時にチャンピオンシップのウイナーだからね。我々のチームにとって、彼の存在は大きな助けになるだろう」と続けた。
アロンソをはじめウイリアムズF1のランス・ストロール、アキュラ・ペンスキーから参戦するファン・パブロ・モントーヤ、日本でもお馴染みのオリバー・ジャービス、ロイック・デュバル、フェリックス・ローゼンクビストといったドライバー陣が参戦することで例年以上に注目を集めているデイトナ24時間は、1月25~28日に開催される。
また、本戦の3週間前には事前テスト『ロア・ビフォア・ロレックス24』が1月5~7日の日程で実施される予定だ。