1月5日からNHK総合で放送される連続ドラマ『女子的生活』のビジュアルが公開された。
坂木司の同名小説をもとにした『女子的生活』は、男性として生まれたが、見た目は女性で恋愛対象も女性というトランスジェンダーのヒロイン・みきが主人公。田舎から都会に出てきて、神戸のファッション通販会社で働くみきが、同級生だった男・後藤と再会し、2人が奇妙な共同生活を送ることになる、というあらすじだ。みき役を志尊淳、後藤役を町田啓太(劇団EXILE)が演じるほか、玉井詩織(ももいろクローバーZ)、玄理、小芝風花が共演者に名を連ねる。音楽は鈴木慶一が担当。
公開されたのは、志尊淳が演じるトランスジェンダーの主人公・みきのビジュアル。志尊淳はみき役を演じるにあたって「まずは女性になるという事をしっかりと意識し、外見の面では表情の作り方、所作、歩き方、体型の維持、肌のケアも入念に行い、女性として生きるということに徹しました」と語っているほか、「その過程は、内に秘めている女性性を探すという作業でもあり、自分とは何か他者とは何かを考えるまでに至りました」と明かしている。
また原作者の坂木司は志尊のビジュアルについて「主人公の『みき』そのもの」と太鼓判。また「さらにびっくりしたのは、彼が動いているところを拝見してからです。立ち居振る舞いにさりげない仕草。声の出し方。そのひとつひとつが女性のカリカチュアではなく、きちんと現実的な『女の子』でした」と評している。
なおビジュアルの公開とあわせて、同作に羽場裕一が出演することが判明。ヒロインのみきや玉井詩織演じるかおりが働く会社の上司・板倉役を演じる。
■志尊淳のコメント
トランスジェンダー女子「みき」を演じるにあたり、まずは女性になるという事をしっかりと意識し、外見の面では表情の作り方、所作、歩き方、体型の維持、肌のケアも入念に行い、女性として生きるということに徹しました。男性として無自覚に生きてきたこれまでの自分にとっては想像以上に困難な作業でした。その過程は、内に秘めている女性性を探すという作業でもあり、自分とは何か他者とは何かを考えるまでに至りました。今までアタマでしか分かろうとしていなかったことが、実感として分かったことは大きかったです。
好きなものを好きと言う。なりたい自分になる。違いを認め合う。今を大切に生きる。誰でも人を愛する気持ちは同じく尊く、他者を想うことによって人は成長出来る。この作品に込められたメッセージを「みき」の生き様を通して、伝えることができればと思っています。
■坂木司のコメント
もともと顔立ちの良い方だとは思っていましたが、志尊さんがきちんとメイクされた姿を見たら本当にびっくりしました。主人公の「みき」そのものなのです。けれどさらにびっくりしたのは、彼が動いているところを拝見してから
です。立ち居振る舞いにさりげない仕草。声の出し方。そのひとつひとつが女性のカリカチュアではなく、きちんと現実的な「女の子」でした。それを支えているのはトランスジェンダー指導の西原さつきさんと、素晴らしいスタイリストさんやメイクさん方です。男性の考える「女の子っぽさ」ではなく、すらりとしたスタイルの志尊さんに似合うよう考えられた、リアルなスタイリング。作者の想像を超えた、素晴らしい「みき」でした。