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『君の名は。』が1月3日に地上波初放送 新海誠「リアルタイム感を楽しんで」

2017年12月07日 11:51  CINRA.NET

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『君の名は。』 ©2016「君の名は。」製作委員会
新海誠監督の長編アニメーション映画『君の名は。』が1月3日にテレビ朝日系で放送される。

昨年8月に公開され、年間興行収入1位、日本映画史上歴代2位の記録を打ち立てた『君の名は。』。田舎に暮らす女子高校生・三葉と東京に住む男子高校生・瀧の2人が、互いの身体が入れ替わるという体験を繰り返すうちに恋に落ちていくというあらすじだ。三葉役の上白石萌音、瀧役の神木隆之介をはじめ、市原悦子、長澤まさみ、成田凌らが声優陣に名を連ねた。“前前前世”を含む主題歌と劇中音楽はRADWIMPSが担当。J・J・エイブラムスらのプロデュースによってハリウッドで実写映画化されることも決定している。

今回の地上波初放送にあたって新海誠監督は「地上波のゴールデンタイムに自分の作った映画を観ていただけるなんて、これまで想像したことがありませんでした」と明かし、喜びのコメントを寄せているほか、「一方で、皆さんがこの作品をどんなふうに観てくださるのか、少し緊張も感じます」「未知の視聴者との出逢いが楽しみですし、何が起きるのかちょっとドキドキしています」と語っている。

さらに視聴者に向けて「新年の放送では同じ時間に何十万人、何百万人の人が観るので、いろいろな感情が同じ瞬間に起きる…。そんなにも多くの人と作品を共に楽しむのは、繰り返し映画を観た方にとっても初めての経験だと思うので、“同時代感”、“リアルタイム感”みたいなものを楽しんでいただければ」と呼びかけている。

■新海誠監督のコメント
・地上波初放送への思いは
地上波のゴールデンタイムに自分の作った映画を観ていただけるなんて、これまで想像したことがありませんでした。でも、自分が子どもの頃はテレビで観る映画はとても楽しみでしたし、そこでしか知ることができなかったものもたくさんありました。そういう意味では、自分が子ども時代に受け取ったものを、今度は自分が違う世代の方たちに届けることができるようになったのだなと思えて、とてもうれしいですね。ようやく自分が大人になれたような、そんな幸せな気持ちを感じます。
一方で、皆さんがこの作品をどんなふうに観てくださるのか、少し緊張も感じます。映画は自分でチケットを買って観に行く、とても能動的なメディアだと思うのですが、テレビはもっとカジュアルで暮らしの場にある存在ですし、どんなふうに観ていただけるのか、とても興味深いですね。でも、想像もつかないほど多くの方々が、想像もしていなかったぐらいこの作品を好きになってくれるかもしれないと思うと、未知の視聴者との出逢いが楽しみですし、何が起きるのかちょっとドキドキしています。

・初めて『君の名は。』に触れる視聴者、すでに作品のファンである視聴者へのメッセージ
この『君の名は。』はひとりで観ていただいても、大切な誰かと2人で観ていただいても、ご家族揃って観ていただいても、それぞれに何か大事なものを見つけてもらえる作品だと思っています。
新年の放送では同じ時間に何十万人、何百万人の人が観るので、いろいろな感情が同じ瞬間に起きる…。そんなにも多くの人と作品を共に楽しむのは、繰り返し映画を観た方にとっても初めての経験だと思うので、“同時代感”、“リアルタイム感”みたいなものを楽しんでいただければ。僕もそれを楽しみたいと思います。
でも実をいうと、自分の作品は、いろいろ気になってしまって改めて観ることができないんです。今のところ1月3日は1日中、テレビもネットも見ないようにしようと思っていますが…誘惑に勝てずにチャンネルを合わせてしまうかもしれません(笑)。