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F1パワーユニットペナルティが変更。3基制限に伴い降格システムがシンプルに

2017年12月07日 08:42  AUTOSPORT web

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メキシコGPでエンジントラブルに見舞われたトロロッソ・ルノーのハートレー
FIAが世界モータースポーツ評議会会合での決定事項を発表、2018年にパワーユニット交換のペナルティシステムに変更を加えることを明らかにした。

 6日、パリで2017年最後の世界モータースポーツ評議会会合が開催され、2018年F1レギュレーションにいくつか変更がなされることが承認された。

 パワーユニットのエレメント交換によるペナルティシステムについては、ドライバーが15グリッドを超える降格ペナルティを受けた場合、グリッド最後尾からスタートするものと新たに定められた。複数のドライバーが15グリッドを超える降格となったときには、違反の内容によって順位が決められる。

 2017年のレギュレーションでは、ドライバーが1シーズンに使用できるパワーユニットの6エレメントは最大4基に制限されており、これを超えると追加するたびにグリッド降格ペナルティを科された。

 2018年には2017年より1戦多い21戦が開催されるが、パワーユニットの基数制限はさらに厳しくなる。6エレメントのうちエンジン(ICE)、MGU-H、ターボチャージャーは3基に、エナジーストア、コントロールエレクトロニクス、MGU-Kは2基に制限され、これを超えるとグリッド降格ペナルティを受けなければならない。
    
 2017年シーズン終盤には多数のドライバーが大量のグリッド降格を受け、予選結果とグリッド順位が全く異なるケースがしばしば見られた。ファンにとって分かりづらいという問題点もあり、降格ペナルティについて批判する者は多いが、2018年については大きな変更はなされなかったことになる。