12月6日、鈴鹿サーキットで全日本スーパーフォーミュラ選手権のエンジンメーカー/ルーキードライバーテストが行われたが、このテストに2017年のFIAヨーロピアンF3選手権ランキング3位のマキシミリアン・ギュンターが参加した。1日の走行後、ギュンターがスーパーフォーミュラについて語った。
ギュンターは1997年生まれのドイツ人ドライバー。ADACフォーミュラ・マスターズから2017年にFIAヨーロピアンF3にステップアップし、2016年にはランキング2位、そして17年はランキング3位と、F1ドライバーを多く輩出するシリーズにおいて上位を争う存在だった。
そんなギュンターが日本に初めて訪れ、スーパーフォーミュラのテストに参加した。「僕にとっても日本は初めてなんだ。とてもいい国で、楽しんでいるよ」という彼にとって、スーパーフォーミュラのファーストインプレッションはどんなものだったのだろうか。
「初めてのスーパーフォーミュラだったけど、高速コーナーですごくダウンフォースが効いて速いし、いいフィーリングを得ることができた。周回を重ねるごとにスピードを上げることができたし、チームのなかでも上のポジションにつけることができた」とギュンターは走行後、メディア向けのインタビューで語った。
「チームのなかでも上のポジションにつけることができた。ミディアムタイヤではチーム最速だったので、パーフェクトな一日になったと思うよ」
また、ギュンターにとっては鈴鹿も初だが、「鈴鹿は高速コーナーが多くて、複合的にキャンバーがついていたりで難しい部分もあるけど、すごくチャレンジングだよね」と他の多くのドライバー同様、鈴鹿を気に入った様子だ。
「スパ・フランコルシャンと同様、僕のお気に入りのコースのひとつになったね」
そんなギュンターだが、2018年はどのカテゴリーで戦うのかが気になるところ。メディアからの質問に対しては「来年については、今のところすべてオープンだと言っていい」という。
「F3ではたくさんの勝利を得てきたので、この先は次のカテゴリーに進みたいと思っているんだ。もちろん日本のスーパーフォーミュラに来られれば素晴らしいことだと思うけどね」
「ここ数週間で来年のプランを決めることになっているんだ」
日本ではまだそれほど知名度が高い存在ではないが、この日は初の鈴鹿、そして初のスーパーフォーミュラながら、午前のセッションで1分37秒725をマークし11番手に。そして午後も14番手と、上位陣とそれほど遜色ないタイムを記録しているのは、やはりさすがといったところだろう。
残念ながらこの日限りでギュンターの走行は終了となったが、コーナーでの安定感や、ミスの少ないドライビングなど、願わくばふたたび日本でその走りを観たいドライバーのひとりだ。