高橋国光氏や長谷見昌弘氏など、レジェンドドライバーたちによって組織される『ゴールドスタードライバーズクラブ』は12月6日、東京都内のホテルでイヤーエンドパーティーを開催した。
今年で3回目の開催となるイヤーエンドパーティーには、クラブの会長を務める大久保力氏をはじめ、高橋氏、長谷見氏、津々見友彦氏、関谷正徳氏といった名だたるドライバーたちが集まった。
パーティーは、各所で談笑が繰り広げられ、終始和やかなムードで進行。そのなかで富士スピードウェイ西ゲートに建設された『モータースポーツ顕彰碑』や、クラブの新会員になった櫻井一氏の紹介、2017年5月の第101回インディアナポリス500でアジア人初の優勝を飾った佐藤琢磨の表彰、トークショーなどが行われた。
ジャーナリストの今宮純氏、松田秀士氏が司会を務めたトークショーで、琢磨は「最初チェッカーフラッグは小さく見えていました。インディでは(マーシャルが)チェッカーを2本激しく振るんですけど、それが見えたときは本当にうれしくて。(フィニッシュラインを)駆け抜けた瞬間は言い表せないような気持ちになって、言葉が出てこなくて叫ぶしかなかったです」と快挙を成しとげた瞬間を振り返った。
「夢が叶った瞬間、人間は叫ぶんだなと実感しました。自分ではまったく意識していませんでしたし、感情のまま、本能のままに叫んでいましたね」
「本当はチェッカーを受けた時にクルーに感謝の言葉を言いたかったんです。でも、気が動転していて(無線の)スイッチを入れっぱなしにしていたことを忘れていましたし、言葉が出てこないから叫んじゃいました」
「1コーナーくらいまで叫び続けていたんですけど、はっと我に返って(無線の)スイッチから手を放したら、(スポッターの)ロジャー(安川)から日本語で『おめでとう』ときて、そのあとに観客の地鳴りのような歓声に気が付きました」
パーティーでは、クラブが後援する競争女子選手権のランキングトップ3ドライバーの表彰式が行われたほか、クラブにより親しみを持ってもらうべく名称を『レジェンド・レーシングドライバーズ・クラブ』に変更することも発表されている。