アブダビでの3日間のF2テストを終えたばかりの福住仁嶺。現在住んでいるフランスには戻らず、アブダビからすぐに日本へと飛んだ。6日から鈴鹿サーキットで予定されているスーパーフォーミュラのルーキーテストに参加するためである。
2017年のGP3選手権を3位で終えた福住は、来季F2に昇格。当初はARTから参戦する予定だったが、マクラーレンとホンダの提携解消の影響もあって、最終的にアーデンから参戦することに。テストも同チームから参加した。
一方のスーパーフォーミュラは、ピエール・ガスリーが今季戦ったTEAM無限の15号車に乗ることになりそうだ。マシンカラーリングもレッドブルがペイントされ、福住のヘルメットにもレッドブルのロゴが付くだろう。
問題は、両イベントの開催スケジュールがいくつか重なっていることである。現在発表されている2018年のF2及びFIA国際スポーツカレンダーに登録されているスーパーフォーミュラの開催スケジュールを見ると、5月13日のスペインがオートポリスと、同26日のモナコが菅生、そして7月8日のシルバーストンが富士スピードウェイと、計3回もバッティングしてしまう。
福住は現状ではF2重視の方向で、そうするとスーパーフォーミュラ全7戦中3戦を欠場せざるをえない。そうなるとたとえ福住が十分な速さを発揮できたとしても、タイトル獲得はかなり難しい。今年の雪辱を期す無限にしても、簡単に受け入れられる状況ではない。
だが、今後カレンダーの日程が調整される可能性があるため福住がスーパーフォーミュラに出場する道はまだ残されている。果たして、福住のF2とスーパーフォーミュラのダブル参戦は可能なのか。今後の動向に注目していきたい。