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IMSA:デュマとデュバル、ふたりのル・マンウイナーがデイトナ24時間に助っ人参戦

2017年12月05日 17:52  AUTOSPORT web

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日本でもお馴染みのロイック・デュバルは2013年にアウディR18 e-トロン クワトロでル・マン制覇。同年のWECチャンピオンとなった。
IMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップ(WSCC)に参戦しているCOREオートスポーツは2018年1月25~28日、シーズン開幕戦として行われるデイトナ24時間レースにプロトタイプ(P)クラスから参戦すると発表。これにあわせてチームはロマン・デュマ、ロイック・デュバルの2名を助っ人ドライバーとして起用するとアナウンスした。

 アメリカ人実業家のジョン・ベネット率いるCOREオートスポーツは、2011年よりWSCCの前身であるALMSアメリカン・ル・マン・シリーズのプロトタイプ・チャレンジ(PC)クラスに参戦。2016年までの6年間にALMSとWSCCで2回ずつ、計4度のPCクラスチャンピオンに輝いた強豪チームだ。

 2017年、チームは同年限りでPCクラスが廃止されるのに先立ち、GT3カーで争われるGTデイトナ(GTD)クラスに戦いの場を移したが、わずか1年で方針を転換。2018年は参戦クラスを最高峰のプロトタイプ(P)クラスにスイッチし、各レースで総合優勝を目指す。

 ドライバーラインアップは2014年から継続しているベネットとコリン・ブラウンの2名をレギュラードライバーとしながら、開幕戦デイトナではポルシェ・ワークスドライバーのデュマ、さらに、アウディのDTMドライバーであるデュバルという超強力な助っ人が加わることとなった。

 ともにル・マン24時間総合優勝、WEC世界耐久選手権シリーズチャンピオンという経歴を持ち、耐久のスペシャリストともいえる2名をチームに迎えるベネットは次のように語っている。

「ロマン・デュマとロイック・デュバルはいずれも世界でもっとも才能のあるドライバーたちだ。彼らのような“オールスター・メンバー”とチームにとって新車となる『オレカ07』をシェアできるなんて信じられないよ」

 ちょうど一年前にデイトナデビューを果たしたデュバルは「レーシングドライバーとしてデイトナに行くことは多くの意味があり、それは大変良いことだ」と語った。

 また、印象深い思い出として「オーバルコースを走ったときに車内から見えるアングルと景色がとても印象的だったよ」と2017年のレース振り返っている。

「僕がCOREオートスポーツについて知っていることは、彼らがGTル・マン(GTLM)クラスのポルシェ・ワークスチームのオペレーションを担っているということだけだった。彼らと少し話をして、ロマン(・デュマ)と一緒にチームがプロフェッショナルであることの説明を受けたんだ」

 一方、久々のデイトナ参戦となるデュマは「デイトナに戻ることができて本当にうれしいよ。僕は長い間ずっとこのときが来るのを待っていたんだ」とコメントし、「毎年、デイトナ24時間が行われる時期はダカール・ラリーに出ているんだけど、2018年はCOREにチャンスを貰ったからすぐにキャンセルしたよ」と続けた。

 チームが新たに使用するオレカ07は「とてもクールなクルマだ」とデュマ。

「僕は今年、WECのLMP2に参戦しているシグナテック・アルピーヌ(・マットムート)からスパ・フランコルシャン、ル・マンの2戦でクルマをドライブしたけれど、僕自身のペースもかなり良かったよ」