DODAは12月5日、「平均年収ランキング2017」の結果を発表した。調査は2016年9月~2017年8月にDODAエージェントサービスに登録した、20~59歳のホワイトカラー系業種の正社員約29万人のデータを分析し、平均年収と生涯賃金をまとめた。
2017年の平均年収は418万円。11の職種分類の中で最も高かったのは「専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)」の609万円。次いで「企画/管理系」(520万円)、「技術系(電気/電子/機械)」(484万円)と続く。一方、「販売/サービス系」が326万円と最も低かった。
システム開発で要件定義・企画立案を担う人の年収が高い傾向に
全153職種のうち、年収が最も高かったのが「投資銀行業務」。平均年収は855万円で、生涯賃金は4億226万円にのぼる。2位は「運用(ファンドマネージャー/ディーラー/アナリスト)」(837万円/3億9754万円)となり、金融系専門職が上位を占めた。
3位以降、「戦略・経営コンサルタント」(722万円)、「プロジェクトマネージャー」(670万円)、「内部監査」(663万円)、「会計専門職・会計士」(657万円)、「営業―医薬品メーカー―」(651万円)、「知的財産/特許」(641万円)などがランクイン。
上位20位を見ると、半数が「技術系(IT/通信)」と「企画/管理系」の職種となった。技術系では、4位「プロジェクトマネージャー」、10位「プリセールス」、14位「ITコンサルタント」など5職種が入っている。同社は「システム開発において要件定義や企画立案を担う人材の年収が高い傾向となっています」としている。
企画/管理系は、上位50位に最も多くランクインしており、中でも業務の効率化や不正を未然に防止する5位「内部監査」、19位「内部統制」(566万円)が上位となっている。また9位「経営企画/事業企画」(617万円)、12位「法務」(614万円)など、企業の新規事業領域参入や、海外進出する際の中核を担う職種の年収が高い傾向にある。
業種は1位「総合商社」、2位「IT/通信」
また10の業種分類の平均年収を見ると、「総合商社」が最も高く478万円。次いで「IT/通信」(466万円)、「メーカー」(465万円)となった。「小売/外食」については359万円と最も低い結果となった。
全93業種の中では、「投資/投資顧問」が平均年収741万円、生涯年収3億1857万円で最多となり、職種別同様、金融分野が首位を飾った。2位は「財務/会計アドバイザリー」(633万円)、3位は「たばこ」(620万円)となっている。
4位以降は、「医療品メーカー」(601万円)、「総合電機メーカー」(572万円)、「医療機器メーカー」(557万円)、「診断薬/臨床検査機器/臨床検査試薬メーカー」(551万円)、「家電/モバイル/ネットワーク機器/プリンタメーカー」(538万円)などが続いた。