セクハラやパワハラへの意識が高まりつつあるが、被害はまだまだ絶えないようだ。ビッグローブの調査によると、働く女性の約4割、男性の1割弱がセクハラされた経験が「ある」と回答したという。
調査はインターネット利用者のうち、スマホを所有する全国の20代~50代の社会人の男女800人を対象に、11月下旬に実施した。
男性は20・30代の若い世代ほどセクハラされた経験が多い
セクハラされた経験があると答えた190人に対し、セクハラされた相手を複数回答で聞いたところ、多かったのは「上司・先輩」(82.6%)、「取引先・お客様」(27.9%)だった。
世代別に見ると、30・40・50代の「セクハラされた相手」の1位・2位は全体と変わらず「上司・先輩」、「取引先・お客様」だったが、20代では2位に「同僚」(29.5%)が入るなど異なる傾向が見られた。20代では、上下関係のないフラットな間柄でもセクハラが多く発生しているようだ。
セクハラをされたことのある20代女性(32人)に着目すると、セクハラされた場所に「食事や飲み会」を上げた人が65.6%と、全体の結果(53.2%)より10ポイント以上高い。また、「残業時」(18.8%)も全体の数値(12.1%)を上回った。ビッグローブはこれを「発覚しにくい状況を悪用したセクハラの実態が明らかになった」と分析している。
調査では、男性のセクハラ被害についても取り上げた。男性全体の「セクハラをされた経験がある」割合は8.5%だったのに対し、20代は12%、30代は15%といずれも10%を越えている。40代になると4%、50代は3%と数は減っており、20・30代の若い世代の方がセクハラ被害に遭いやすいようだ。