ランボルギーニは12月4日、同社のデザイン、パフォーマンスといったランボルギーニのDNAを色濃く反映したスーパーSUV、新型『ウルス(Urus)』を発表した。
スーパーカーメーカーとして広く知られるイタリアの老舗マニュファクチャラーがリリースする『ウルス』。その名称は、ランボルギーニのロゴマークにもなっている“闘牛”の世界に由来しており、ウルスはその体躯に相応しい大型の野生牛を意味する単語からとられている。
そんなウルスは、ラグジュアリーSUVであると同時にランボルギーニが持つスーパーカー/スポーツカーのダイナミズムを持ち合わせるが、なかでも特徴的なのは最高650馬力、最大トルク850Nmを発揮する4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載している点で、0-100km/h加速はわずか3.6秒、最高速度は現在市販されている各メーカーのSUVの中で最速となる305km/hに達する。
足回りではランボルギーニが、多くのスーパーカーにも採用してきた独自の四輪駆動システムを搭載。ターマック(舗装路)やグラベル(未舗装路)など、あらゆる路面、天候状態に瞬時に対応し安全性を確保することで、高いドライビング・ダイナミクスを実現した。
また、STRADA、TERRA(オフロード)、NEVE(雪上)などの各ドライブモードを有するアクティブ・トルク・ベクタリング、『アヴェンタドールS』で導入しているリヤホイール・ステアリングの両システムを採用することで、ドライバーのステアリング操作をサポート。ドライビングの楽しさをそのままにシンプルで安全な運転を提供する。
サーキットや高地といった過酷な環境でも対応するカーボン・セラミック・ブレーキはフロント440×40mm、リヤ370×30mmという市販ブレーキの中では最大サイズのものを標準装備。ホイールは21~23インチに対応し、装着するタイヤは夏用、冬用、オールシーズン用からスポーツ用に至るまで、すべてピレリの専用開発品となる。
エスステリアでは、ランボルギーニがかつて製造していた『LM002』や、各種スーパーカーからヒントを得たデザインとなっており、全体の2/3がボディ、残りの1/3が窓という、同社伝統のデザイン哲学が採用された。
インテリアは配色、デザインにおいてパワフルなスポーツカーのダイナミクスとラグジュアリーSUVを融合させたランボルギーニらしいものに仕上げられ、そのデザインはエクステリアデザインとテーマを統一させている。
新型ウルスについて、ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEOは「ランボルギーニのDNAをもっとも汎用性ある車両、SUVに吹き込むという明確なビジョンを持ったアプローチを行い、これまで不可能だったスーパーSUVというレベルに到達した」とコメント。
「ウルスはデザイン、パフォーマンス、ドライビング、エモーションの点で真のランボルギーニであると同時に、さまざまな環境に適したクルマとなった。当然、ハイパフォーマンスカーとして、ランボルギーニ・ファミリーにフィットするものだ」
2018年春に最初のリリースが予定されている『ウルス』。その販売価格は2574万円(税抜)だ。