MotoGPライダーのバレンティーノ・ロッシが、イタリア・モンツァで行われたシーズンオフ恒例のイベント『モンツァ・ラリーショー』に参戦し、3年連続6度目の優勝を達成した。
ロッシは今年もコドライバーにカルロ・カッシナを起用し、マシンも過去3度タイトルを獲得した際にもドライブした経験を持つフォード・フィエスタRS WRCを駆ったが、金曜日のセッションでマシンの車両重量が規定より7kg不足していたことから、10秒のペナルティを受けてしまう。
しかし、そこから盤石な走りでペナルティを跳ね返し、最終的に総合2位に対し5秒7のギャップをつけて競り勝った。
「今回は、もっともハードな1大会となった。4台に優勝の可能性があり、最後まで接戦だった」とロッシ。
「不運にもチームは金曜に車両重量のちょっとしたミスを犯してしまった。フロントライトの重量を加算していなかったんだ。馬鹿げたミスだった」
「セカンドステージ後に止められ、重量不足で10秒のペナルティが課せられることを伝えられ『終わった』と思ったけど、全力でアタックし、大きなリスクを背負った。マスタースレージの結果は残念だけど、このタイトルの方が重要なんだ。うれしいよ」
今年のモンツァ・ラリーショーにはWRC世界ラリー選手権を戦ったアンドレアス・ミケルセンやティエリー・ヌービル、クレイグ・ブリーンらも参戦。
2016年型のヒュンダイi20 WRCで参戦したミケルセン/ヌービル組は競技2日目のステージ3まで首位を走っていたものの、コース脇に設置されたサーキットマーカーに接触してしまい10秒ペナルティ。その後にはタイヤがパンクする不運も重なって、一時総合4番手までポジションを落としてしまう。
その後は最終ステージでトップタイムを刻むなど、ラリードライバーとしての意地をみせたがロッシには届かず。総合2位でフィニッシュした。
シトロエンDS3 WRCをドライブしたブリーンは総合6番手走行中にエンジントラブルがありリタイアを余儀なくされている。