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WRC:シトロエンが開発進めるC3 R5が公の場に初登場。「開発の方向は正しい」と手応え

2017年12月05日 11:12  AUTOSPORT web

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ラリー・デュ・バールでゼロカーを務めたシトロエンC3 R5
シトロエン・レーシングが2018年の投入を目指し開発を進めているシトロエンC3 R5が11月末に行われたラリー・デュ・バールでお披露目された。

 ラリーを戦うカスタマーチームを中心にWRC世界ラリー選手権のWRC2クラスをはじめ世界中で使用されているR5マシン。シトロエンが開発しているC3 R5は、そんなR5市場に投入される新型車両だ。

 チームは2017年9月から開発テストを本格化させていたが、公の場に姿を現したのは今回が初めて。

 現時点でFIAのホモロゲーションを取得していないため、競技には参加せず、各ステージの安全を確認するゼロカーとしての走行だったが、集まったファンから熱い視線を集めた。

 チームは今回の走行も開発の一環と捉えており、マシンに先日変更された規定に沿うよう開発された新型シーケンシャルギヤを搭載して走行。大きなトラブルなくゼロカーの任務をこなしている。

「マシンのデザインを強調するべく、カモフラージュ柄での走行を取りやめたのは正解だった」と語るのは、シトロエン・レーシングのイブ・マトン代表。

「多くのカスタマーたちが、このマシンに興味を示している。(ラリー・デュ・バールの)この3日間、実戦と変わらない距離を走行したことで、開発の方向性が正しかったことを確認できた」

「カスタマーたちに素晴らしい製品を届けられるよう、今後も開発を続けていく」

 今回、ステアリングを握った2017年のフランス・ラリー選手権王者であるヨアン・ボナートは「マシンは完成に近づきつつあり、ラリー・デュ・バールの路面に合わせた複数のセットアップを試すことができた」とコメントしている。

「セットアップの変更に、マシンは正しく反応してくれた。カスタマー向け車両として、これは極めて重要なことだよ」

「シトロエンが、このイベントでC3 R5を走らせると決断したことを素晴らしく思うし、今後のテスト走行がさらに待ち遠しくなった」

 シトロエンは今後、2018年上期の市場投入に向けてパフォーマンス面と信頼性に重点を置いたテストを実施し、FIAのホモロゲーション取得に臨むこととなる。