アウディ、フォーミュラEシーズンの初戦を5位で終える
◆レース1:ダニエル・アプトが素晴らしい追い上げを見せ5位フィニッシュ
◆レース2:ダニエル・アプトはチームの管理ミスで失格。アウディスポーツ・アプト・シェフラーは異議の申し立てを発表
◆昨年チャンピオン、ルーカス・ディ・グラッシはレース1、2ともに完走するもポイント獲得を逃す
2017年12月2~3日、香港:フォーミュラEの開幕戦が香港で開催され、土曜日に行われたレース1で、ダニエル・アプトが5位に入りました。昨年のチャンピオンのルーカス・ディ・グラッシは、セバスチャン・ブエミと衝突し、ポイントを獲得することはできませんでした。
一方、翌日曜日のレース2ではアプトはレースでは圧倒的な強さを見せたにもかかわらず、チームの管理上のミスが原因で勝利を剥奪されてしまいました。アウディスポーツ・アプト・シェフラーは、レース失格に対して異議を申し立てる意向を通知しました。
土曜日レース1
アウディスポーツ・アプト・シェフラーのニューマシン、アウディe-トロンFE04は、スタートから素晴らしい走りを見せたものの、アウディの両ドライバーは運に見放されてしまいます。予選が赤旗中止になったため、アプトとディ・グラッシは、それぞれ4番および6番グリッドからの再スタートとなりました。
大荒れとなったこのレース1で、アプトは表彰台圏内を順調に走行していましたが、ピットストップで大きくタイムをロスし、9番手に後退してしまいます。
その後アプトは、5位までポジションを上げます。「明るい面に目を向ければ、マシンが非常に速いということです」と、新たにアウディ・ファクトリードライバーとなったアプトは語りました。
一方ディ・グラッシは、レース序盤で、最大のライバルであるブエミと激しい6番手争いを繰り広げました。しかし、ブエミがディ・グラッシにアタックした際に接触し、右リヤサスペンションにダメージを負ってしまいます。
そのため、ディ・グラッシは、早い段階で2台目のマシンに交換を余儀なくされ、最終的に周回遅れの18位でフィニッシュしました。
日曜日レース2
レースは大波乱の展開となり、アウディにとって残念な結果で終わることになりました。レース後の車検において、アプトの車両が、テクニカルパスポートとマシンの部品番号が違っていることを指摘されました。
これにより、部品が同一であり完全にホモロゲーションに準拠しているにもかかわらず、レース結果からの除外が決定されました。
「ダニエル・アプトは、2日間ともに素晴らしい走りを見せて、勝利に値する活躍をしました。疑惑の対象となっているのは、私たちに何のアドバンテージももたらさない、マシンの部品番号の管理ミスです。私たちは、すべての詳細を明確にすることを望んでいます。そのため、異議を申し立てることを発表しました」と、アウディスポーツ・アプト・シェフラーのチーム代表を務めるアラン・マクニッシュは語っています。
またディ・グラッシのマシンにはバッテリーの問題が発生して、週末の2レースともにポイント圏外での完走となりました。
「2日間のレースで、力強いパフォーマンスを見せることができたことが今回の収穫です。しかし、日曜日の夜に起ったことは想定外でした」と、アウディ モータースポーツ代表のディーター・ガスはコメントしています。
*本リリースは、ヨーロッパ仕様に基づくAUDI AG配信資料の要約・翻訳版です。