フォルクスワーゲンは、2018年シーズンのTCRシリーズに投入する改良型フォルクスワーゲン・ゴルフGTI TCRを初公開した。
TCRシリーズは、FIA-GT3レギュレーションを参考に、新たなツーリングカーレースとして2015年にスタート。現在、安価なコストなどを含め世界中で活気を帯びている。
このシリーズにフォルクスワーゲンが投入しているゴルフGTI TCRは、2017年のTCRインターナショナル・シリーズでジャン-カール・ベルネイのシリーズチャンピオン獲得に貢献。
また、ホンダ・シビック・タイプR TCRやセアト・レオンTCR、アウディRS3 LMS TCRといったライバル勢を抑え、TCRインターナショナルで最多得点を挙げて『モデル・カー・オブ・ザ・イヤー』も獲得している。
日本ではスーパー耐久に新設されたST-TCRクラスにAdenauが投入。第5戦富士で優勝を飾っている。
そんなゴルフGTI TCRの2018年モデルが12月2日に開幕したエッセン・モーターショーに登場。2018年モデルは市販車との同一性を確保するべく、フロント部分の再デザインが行われた。
フォルクスワーゲン・モータースポーツのスベン・スミーツ代表は「ゴルフGTI TCRの新たな外観は、フォルクスワーゲン・デザインとの共同作業により誕生したものだ。これにより、ゴルフの市販モデルとレーシングモデルが密接に関係していることを強調できた」とコメントしている。
「例えば、(ゴルフGTI TCRの)エンジンはレース用に細かな調整は加えているが、市販車に搭載しているものと同じだ」
「これはゴルフGTIというクルマが、我々のカスタマーレーシング活動に最適なモデルであることの象徴だよ」
フォルクスワーゲンは、この2018年型ゴルフGTI TCRを2018年1月から順次デリバリーしていく。