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【証券業界】働きやすい会社ランキング 1位は最大手の野村證券「実力重視で第一線の管理職として女性も活躍」

2017年12月04日 07:01  キャリコネニュース

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キャリコネニュースでは、約100万人が登録する国内有数の転職口コミサイト「キャリコネ」のデータから業界別で「働きやすい会社ランキング2017年下半期版」を作成した。今回は証券業界のランキングを発表する。

対象は2016年10月1日~2017年9月30日の期間に、評価が10件以上寄せられた企業。証券業界の収入源は個人向けのリテール部門と、法人向けのホールセール部門の手数料だが、ネット証券のシェア拡大、株式売買・投信販売の減少で個人向けは苦戦気味。ラップ口座や積み立て投信といった資産管理型ビジネスと、法人向けの海外企業が絡むM&Aが各社の主戦場となっている。

ユーザーは、次の6つの選択項目をそれぞれ5点満点で評価している。

「労働時間の満足度」「仕事のやりがいを感じるか」
「ストレス度の低さ」「休日の満足度」
「給与の満足度」「企業のホワイト度(ブラック企業でないか)」

これら全項目の平均点が、その企業の働きやすさの指標となる。

1位:野村證券 平均3.35点


2位:SMBC日興証券 平均3.27点


3位:三菱UFJモルガン・スタンレー証券 平均3.21点


4位:東郷証券 平均3.17点


4位:大和証券 平均3.17点

1位は野村證券 「同業他社と比較しても報酬はトップクラス」「残業も休日出勤も少ない」

1位:野村證券

法人、リテール共に業界最大手の野村證券が1位となった。項目別に見るとずば抜けて高い項目はないが、「本当に少ない残業時間で業務が終了する。休日出勤もほぼない。非常に恵まれている労働環境である」(コンサルティング営業 40代前半 男性)や、「報酬にはかなり満足している。他業種と比較しても、同業他社と比較しても、外資系を除けばトップクラスだと思う。若いころは残業代がたまる。住宅補助も充実している」(その他 30代後半 男性)といった声もあり、"労働時間の満足度""給与の満足度"などでバランスよく高い点数を獲得した。

「新卒の初任給でも24万円あり、収入は非常に高い。同業種企業や他業種企業と比較した場合でも、多いと認識しており感謝している。実力がある社員が評価される風土もあり満足度も高い」(営業マネージャー 30代後半 女性)
「残業は最近少なくなっており、水金は早帰りが徹底されています。残業代もきちんとつくので、給与面や残業面には不満はありません。休日出勤はまずないので、自分の時間もしっかり持てますし働く環境には満足しています。休日出勤はするには上席の許可が必要になります」(コンサルティング営業 30代前半 女性)
「女性の活躍はとても多いです!第一線での管理職の数は年々増え、その上で出産や子育てをしながら、定年まで働く女性は多くあります。全国転勤型の女性も海外へ転勤希望で、出向することもあり、活躍の幅を広げたい方にはとても向いていると思います。自己実現には良い会社です」(代理店営業 20代後半 女性)

2位:SMBC日興証券

2位には大手三社の一角としてリテール強化を進めるSMBC日興証券が入った。特に"休日の満足度"が3.8点と高く、5社中1位となっている。また、「大手企業なだけあり、福利厚生は充実している。借り上げ社宅制度があり、転勤になったとしても不自由はない」(企画営業 20代前半 男性)といった声が目立った。

「成績が給与にダイレクトに反映されるため、その点では非常にやりがいがあった。また、企業オーナーや、こういった職種につかないとお会いできないような方ともお会いすることができた点は非常にやりがいがあったといえる。また、大きな金額を取引いただいたときは支店の皆さんに祝福され、貢献できたと実感できた」(コンサルティング営業 20代後半 男性)
「夏休みと冬休みが最大1週間もらえます。また2か月に1度スポット休暇という有給消化ができます。またメモリアル休暇といって誕生日にお休みももらえます。福利厚生はしっかりしてると思います」(コンサルティング営業 20代後半 女性)
「市場が休みの日は基本的に休みになる。ただ、特別事情がある場合は休日出勤することもあったが、一年に数回あるかないかだった。残業に関しても、比較的早い時間に帰るように促されていた」(企画営業 20代前半 男性)

3位:三菱UFJモルガン・スタンレー証券

米大手モルガン・スタンレーとの合弁2社などを統括する三菱UFJモルガン・スタンレー証券。「残業は以前と比べかなり減った。休日出勤はなく、ゴルフに誘われなければ休日はゆっくり過ごせた。プライベートの時間については、平日の仕事終わりでも、けっこう時間を取れたので自己研鑽に励むことができました」(コンサルティング営業 20代後半 男性)といった声が多く、"労働時間の満足度"が3.5点と特に高い。他の項目でも取り立て低い項目は見られなかった。

「30歳まで寮に入ることができ、とても安く住める。またそれ以降は家賃補助が出る。本社のオフィスは新しく、食堂完備、周りに飲食店等あり、環境は良い。また、育児休暇や有給休暇の取得を推奨しており、福利厚生は充実しているように思う。待遇は日系競合他社に比べて遜色ない水準」(営業 40代前半 男性)
「今の職場を通して色んな業界の情報が手に入れることができるのは自分にとって1番の価値である。流動性の高い業界というのもあり、常に自分の将来について考えなくてはならないし、そのためのヒントは日々の業務を通してある。また、専門性は高いので、自分の強みになる」(トレーダー 20代後半 男性)
「銀行系証券会社ということもあり、基本的な給与水準は高い。基本給は一定程度であるが、賞与が業績に応じて大きく変動する。マーケケット環境がよい時はかなり高い報酬をえることが出来る。課長職になれば1000万円は超える」(営業企画 30代前半 男性)

「女性の活躍が目立つ」(東郷証券)「ワークライフバランスが徹底されている」(大和証券)

4位:東郷証券

2002年の創業以来、FX取扱業者のパイオニアとして、他社に先駆けてインターネット取引手数料0円に挑戦するなど、先進的な取り組みが評価されている東郷証券が4位。ストレス度が全体的に低調な中、"ストレス度の低さ"や"仕事のやりがい"といった項目で5社中1位となっている。「インセンティブが給与にダイレクトに跳ね返ってくるので頑張ったら頑張った分、給与に反映されます。実力主義に感じるところもありますが、上司や先輩がフォローしてくれるのでスタンドプレイで顧客獲得をしていくという感じでは決してないです。評価も不透明な点はないと感じます」(営業 30代前半 女性)といった口コミが印象的だ。

「女性の管理職も在籍していて、男女問わず上を目指せる環境です。事務職に限らず営業職においても女性の活躍が目立ちますし、男女問わず社員が生き生きと仕事をしています。結婚しても仕事を続けている女性社員もいました」(営業 20代後半 女性)
「土日はマーケットがあいていないので休み。カレンダー通りの休みになるため年末の休みがもっとあればと思う年もあるが、そのあたりは有給で補える。資格を取得するときは会社が負担してくれ、支援制度は充実していると感じる。ノー残業デーがあると採用ページには書いてあると思うが、残業はもともと少ない方」(営業 20代後半 男性)
「主体的に仕事をする人材は男女問わず抜擢する社風です。現在の女性管理職は、それぞれの個性を発揮して業務に当たっていますが、肩肘を張って男と戦っているわけでもなく、むしろ自然体です」(営業企画 40代前半 女性)

4位:大和証券

業界2番手としてリテールを強みとする大和証券。項目別にみると、"仕事のやりがい""ストレス度の低さ"などは今回のワースト点ながら、"労働時間の満足度""休日の満足度"などは5 社中1位。口コミでも「休日出勤についてはまず無い。カレンダー通りの勤務である。残業は19時退社が徹底されており、19時を超えて社内にいると、すぐに帰るよう、指示がでる。その意味で、ワークライフバランスに関しては徹底されていると感じる」(営業企画 40代後半 男性)といった声があった。

「人間関係は悪くない。お話が上手な方が多いので活気があり、楽しい。皆で目標を達成するために結束して営業をする感じ。同期も他支店の方と仲良く出来る機会が研修を通じてある。同期もかなりの数がいたので心強く大変な時は助け合えた」(その他 30代前半 女性)
「法人部門は若手の頃から大きなプロジェクトを任されるため、高いモチベーションで仕事ができる。また、金融を通じて様々な業界のトップ層と仕事ができるため、自身の成長にも繋がる」(法人営業 30代前半 男性)
「かつては残業時間も青天井で、休日出勤も常態化していたが、現在は大きく改善されており、残業時間も月の上限が決められており、休日出勤も原則禁止となっている。その分業務においてはより一層の効率化が求められるが、ワークライフバランスは一定程度確保できるため、総じて働きやすい会社と言える」(法人営業 30代前半 男性)