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スーパーGT:ホンダNSX-GTの開発車がサンクスデーに登場。18年仕様エアロか!?

2017年12月03日 17:32  AUTOSPORT web

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ジェンソン・バトンとストフェル・バンドーンがドライブした99号車ホンダNSX-GT。空力開発が可能な部分にカモフラージュ模様が施された。
12月3日、栃木県のツインリンクもてぎで『Honda Racing THANKS DAY 2017』が開催され、このなかのプログラムのひとつとして『SUPER GT & SUPER FORMULA FINAL BATTLE』と題したスーパーGT車両、スーパーフォーミュラ車両によるデモレースが行われたが、これに登場した開発車両のホンダNSX-GTの99号車が、2017年までと異なるエアロで登場した。

 このイベントでは、2017年にスーパーGT500クラスに参戦した5台のホンダNSX-GTに加え、ふだん開発用車両としてテスト等で使用されるゼッケン99号車のNSX-GTが参加した。デモレースでは、この日2018年からのスーパーGTフル参戦を自ら公表したジェンソン・バトンと、F1でマクラーレン・ホンダを駆るストフェル・バンドーンが乗り込み、レギュラーの5台とともに2番グリッドからバトルを展開した。

 ただ、この黒いNSX-GTは前後フェンダー、そしてデザインライン下部等にカモフラージュが施されていた。フロントフェンダーには小さなフィンが追加されているほか、特に目立つのは、サイドドア下部にあたるサイドダクト。これまではマシン前方から、サイド後端に抜く形状のダクトだったが、サイド前方からも空気が入るような、今までとはまったく異なる形状が見て取れた。また、リヤフェンダーロワの下部には、これまで直線的に抜かれていたものが、滑らかな形状のものになっている。

 12月には例年恒例のマレーシア・セパンにおけるテストが予定されており、これにホンダも参加すると言われている。テストに参加するとなればすぐに車両を送らなければならず、この仕様での登場となった可能性が高い。もしこの99号車がセパンにそのままのエアロで参加するとなれば、2018年を意識したものなのは確定的だ。この日もてぎで99号車を観られたファンはラッキーだったかもしれない。

 なお、レースは山本尚貴から伊沢拓也に交代したRAYBRIG NSX-GTがARTA NSX-GTを振り切り優勝を飾り、WTCCドライバーのノルベルト・ミケリスが振るチェッカーを受けた。99号車はバトンが小暮卓史駆るKEIHIN NSX-GTとバトルを展開した後、バンドーンに交代。ただ、初のGT500ドライブとなったバンドーンがうまく発進することができず、6位フィニッシュとなった。