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ツインリンクもてぎで琢磨が走った!オーバルコースで凱旋ラン/ホンダサンクスデー

2017年12月03日 15:12  AUTOSPORT web

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凱旋ランの最後はドーナツターンで観客を魅了
12月3日、栃木県芳賀郡のツインリンクもてぎで行われている『Honda Racing THANKS DAY 2017』で、佐藤琢磨がスーパースピードウェイでインディ500優勝の凱旋ランを行った。

 琢磨は2017年5月、世界三大レースのひとつであるインディ500で日本人初となる優勝を飾った。今回のデモンストレーションランでは琢磨がインディ500優勝マシンであるアンドレッティ・オートスポートの26号車ダラーラDW12を駆り、ツインリンクもてぎのオーバルコースであるスーパースピードウェイを走行した凱旋ランだ。

 ツインリンクもてぎのオーバルコースであるスーパースピードウェイは2011年に発生した東日本大震災の影響で路面にうねりが生じたことが原因で、震災以降はレースが行われてこなかった。琢磨の凱旋ランは、7年ぶりのスーパースピードウェイでのレーシングマシン走行にもなった。

 イベント開始の12時10分、メインスタンドを埋めた大勢の観客が見守るなか琢磨が乗り込んだDW12のエンジンに火が入った。エンジンの具合を確かめたあと、琢磨はオーバルコースでの走行を開始。インディ500での優勝をかみしめるようにスーパースピードウェイを周回した。

 最初の走行を終えマシンを降りた琢磨は、凱旋ランについて「信じられないです。感情的になっちゃうくらい感慨深いですよ。優勝したマシンで走行できるとは思ってもいなかったので、本当に本当にうれしいです」と感動を抑えきれない様子。

「昨日、実際にレースで一緒に戦っていたメカニックとエンジニアが来ていて、昨日のテストランで、せっかくならレーシングスピードで走りたいよね、ということでかなりセッティングしました」

「このマシンはインディ500を走ったオリジナルのマシンで、エンジンもオリジナル。もちろん変わっている部分はあるけど、大体のパーツはそのままです。なので、今日のエンジン音は、あの日(インディ500で)奏でたエンジン音なんです。明け方まで応援してくださった皆さんに、このエンジン音、スピード、26号車の姿を見てもらいたいです」

 インタビュー後、再度DW12に乗り込んだ琢磨はオーバルコースを数周してメインスタンドに戻ってくると、大勢の観客の前でドーナツターン。白煙を上げて凱旋ランを締めくくった。