小林可夢偉とともに、フォーミュラEにルーキー参戦したアンドレ・ロッテラー。レースでは赤旗中断のきっかけを作って、その後に失格してしまうなど散々な内容に。開幕戦の香港大会の初日を終えての感想を語った。
スーパーGT、スーパーフォーミュラ、そしてWECと参戦カテゴリーで数々のタイトルを獲得してきたロッテラーにとって、フォーミュラEはまさに、未知のレースとなったようだ。
「フォーミュラEは難しい。ドライビング、エネルギーのマネジメント、そしてレース・・・とにかく難しかった」。初日のレース後に、悔しさをにじませるロッテラー。
予選では可夢偉のひとつ前の12番グリッドを獲得して決勝に臨んだロッテラー。しかし、スタート直後の混乱でターン4で行き場をなくしてストップ。赤旗中断の原因を作ってしまう。再開後はドライブスルーペナルティを受けて可夢偉のうしろ、16位でチェッカーを受けるも、その後のパルクフェルメ規定を守らずにマシンを降りてしまったとして、失格となってしまった。
「今日のオープニングラップは、とにかくクレイジーだった。これまで僕が経験してきたモータースポーツとは見たことがないようなシーンだった。あまりにも多くのクルマとタイトなコースで、(ターン4で)僕は(ネルソン)ピケJr.を避けようとして道路の外に出てしまったんだ。幸いにもクルマにダメージはなくて、その後(赤旗中断後)のレースにも出れて、自分の仕事ができた。レースを終えて、パルクフェルメにクルマを止めておかなかったことで失格となったけど、これはもう2度とは起こさないよ」
反省するロッテラー。しかも、チームメイトのジャン-エリック・ベルニュが予選でポールを獲得し、レースでも2位の活躍だけに悔しさもひとしお。それでも、ロッテラーは翌日に行われる2戦目に向けて、いつものポジティブな『らしさ』で抱負を語った。
「フォーミュラEの最初のレースを終えることができて、まずは良かった。期待していたような内容じゃなかったけど、これもレースの一部。僕にとって大事なことは、フォーミュラEのすべてのシステム、ルール、クルマのセットアップ、チャンピオンシップを内と外で学ぶことだからね」
可夢偉とともに、大型新人として国内モータースポーツファンだけでなく、世界からも注目を集めるロッテラー。経験豊富なその手腕を、まずは2戦目でどう発揮するのか。