全日本スーパーフォーミュラ選手権やスーパーGT500クラスで活躍する小暮卓史が10月29日、地元である群馬県太田市にある子ども向け施設『ぐんまこどもの国』で、毎年開催しているイベント『第10回 ぐんまこどもの国にフォーミュラカー&小暮卓史がやってくる!』 を開催した。
毎年オフシーズンに、このぐんまこどもの国で開催しているイベントも、今年で10回目の開催。すべて無料であるうえに、群馬でフォーミュラカーに接することができる貴重な機会とあり、ぐんまこどもの国では恒例行事となっている。
ただ、今年のイベントは開催の前週に、台風21号の影響で土砂崩れの被害が。そのためイベントの開催も危ぶまれたが、急ピッチで復旧作業が進められ、無事に予定どおりの開催となった。
この日は小暮がスーパーフォーミュラでドライブするB-Max Racing teamの50号車が、チームの協力もあり児童会館に運び込まれ、イベント開始前から集まった多くの親子連れの目を引いた。特に今季はイエローとブラック、レッドというカラーリングもあり、特に注目を集めていた。
今年は初めてハロウィンの時期に開催となったことで、いつもとは違う装飾が施され、小暮のオリジナルキャラクター『コグくん』がハロウィンバージョンで登場。また、オリジナルカンバッジやキーホルダーなどを当てる『ハロウィンプレゼントBOX』といったイベントも。また、ここ数年続けて行なっている『コグくんかざぐるま』というオリジナル折り紙を使用した工作コーナーは今年も盛況で、イベントならではとなっているとん汁会、チーム太田による焼きそば会も例年通り家族連れの大行列ができた。
そしてフィナーレイベントとして行われたエンジン始動では、マシンのまわりに大勢の観客が集まりエキゾーストノートを堪能。エンジンが停止すると会場は大きな歓声と拍手に包まれ、このイベントを締めくくった。
「10回目となったこのイベントですが、まずは長年に渡りご協力いただいている方々にお礼の気持ちをお伝えしたいです。イベントを始めた当初は、こんなに長く続けていけるとは思いもしていなかったので、感慨深い気持ちで、大きな役目をひとつやり遂げたように感じています」と小暮。
「今年は例年より1ヶ月ほど早い時期の開催とあり、気候の良さも期待していたのですが、当日は台風の影響などもあり、終日雨となってしまい、本当に残念でしたが、そんな中でもせっかくお越しいただいた方々にはなんとしても楽しんでいただかなければという思いでスタッフのみんなと協力して、なんとか1日を終えることができました」
「モータースポーツへの認知も広がっていて、このイベントの価値を強く感じることができるようになっています。自分としても誇りに思っていますし、このイベントを通して、サーキットに初めて行ったという方や、モータースポーツに興味を持ってくれた人たちがたくさんできたことはとても嬉しいです」
今後も小暮は子どもたちとの交流を通じて、モータースポーツへの理解の向上と交通安全に対する意識の拡大を目指した活動を続けていきたいとしている。