2021年以降の新たなパワーユニット規約に異を唱えたフィアットの総帥セルジオ・マルキオンネは、「意見が一致しなければフェラーリはF1を脱退し、フォーミュラEに新たな可能性を求めるだろう」と、大見えを切った。
しかし同カテゴリーの代表であるアレハンドロ・アガグは、「少なくとも中期的な時間軸では、フェラーリがフォーミュラEに来るとは考えにくい」と言明している。
「もちろんフェラーリがフォーミュラEを走れば、ものすごい宣伝効果をもたらすだろう。しかしF1はフェラーリあってのものだし、フェラーリはF1を象徴する存在だ。マルキオンネの発言は、むしろ同じフィアットグループのマセラッティを念頭に置いたものじゃないかな」
「とはいえフィアット関係者からは、いっさいコンタクトがない。マセラッティが将来的に参戦を考えていたとしても、今すぐということはなさそうだ。一方でテスラ社の新型ロードスターは0-100km/hをわずか1.9秒で達成している。フェラーリのどんなモンスターマシンでも無理な数字であり、まさに電気モーターのみが成しうるパフォーマンスだよ」