WTCC世界ツーリングカー選手権は12月1日、第10戦カタールの公式予選が行われ、エステバン・グエリエリ(ホンダ・シビックWTCC)がポールポジションを獲得。一方、チャンピオン獲得がかかるノルベルト・ミケリス(ホンダ・シビックWTCC)にはトラブルがありQ2で敗退している。
2017年シーズン最終戦となるカタールラウンドは決勝が現地夜に行われるナイトレース。予選セッションは現地14時30分にスタートした。
ランキングトップのテッド・ビョーク(ボルボS60 WTCC)を6.5ポイント差で追うミケリスは、予選Q1でトップタイムを記録して、逆転タイトルへ好スタートをみせる。
続くQ2、ミケリスはアタックラップでセクター2まで最速タイムをマークしていたが、フィニッシュラインを通過せずにピットへ。ミケリスのシビックWTCCにはブレーキまわりでトラブルが発生しているようで、メカニックが懸命に作業したが、ふたたびコースへ戻ることはできず。
結局、アタックラップ突入前に刻んだ2分3秒554がベストタイムとなり11番手。Q3進出を逃してしまった。オープニングレースのポールポジションとなる10番手はケビン・グリーソン(ラーダ・ベスタWTCC)が獲得している。
最終Q3では、ティアゴ・モンテイロの代役として参戦しているグエリエリが快走。唯一2分台に突入する2分00秒893で最終戦のポールポジションを奪った。
予選2番手はニッキー・キャッツバーグ(ボルボS60 WTCC)が獲得。以下、3番手はロブ・ハフ(シトロエンCエリーゼWTCC)、4番手はポイントリーダーのビョーク、5番手は今大会で現役復帰したイバン・ミューラー(ボルボS60 WTCC)と、トップ5台中3台をボルボ勢が占めている。
前戦のマカオラウンドのオープニングレースで3位表彰台を獲得した道上龍(ホンダ・シビックWTCC)は、フリープラクティスでオイル漏れのトラブルがあった影響もあり、予選Q1で13番手に留まった。
予選後に行われたMAC3でも、トラブルを抱えるミケリス擁するホンダ勢はペースを上げられず。27秒049の大差でボルボが勝利を収めている。