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スーパーGT:山田真之亮 2017第8戦もてぎ レースレポート

2017年12月01日 10:42  AUTOSPORT web

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スーパーGT:山田真之亮 2017第8戦もてぎ レースレポート
2017年11月30日
山田真之亮PRESS RELEASE

最後尾から山田真之亮が猛烈な追い上げ
 11月11~12日、栃木県・ツインリンクもてぎにてSUPER GT第8戦(最終戦)、『2017 AUTOBACS SUPER GT Rd.8 MOTEGI GT GRAND FINAL』が開催されました。

 事前テストよりもかなり冷え込んだコンディションのもと、Team TAISAN SARDは全8戦シリーズの最終戦に挑みました。山田真之亮は、チームメイトのジェイク・パーソンズ選手とともに、11月11日、土曜日のフリープラクティスから走行を開始しました。

 まずはパーソンズ選手が乗り込み、18番手タイムの1分48秒984をマーク。そして山田真之亮は1分48秒894へとタイムアップしましたが、他のマシンがさらにタイムアップしたため19番手でセッションを終えました。

 トップとの1秒845差を埋めるべく、チームはセッティングをさらに煮詰め、予選に臨みました。今回Q1のアタッカー担当はパーソンズ選手。1分48秒541までタイムアップを果たしましたが、Q2進出のカットラインまで0秒5ほど足りず、残念ながら20番手でQ1敗退。スターティンググリッドは20番手となりました。

 12日、日曜日のウォームアップセッションは前日に引き続きドライコンディション。スターティングドライバーを務めることになるパーソンズ選手から走行を開始しました。ところが、パーソンズ選手はコースイン直後にスピンし、他のマシンと接触するというアクシデントに見舞われてしまいました。

 セッティング面でさらなるトライを予定していただけに、チームは思わぬ苦境に立たされてしまいました。さらにこのアクシデントによってチームには決勝スタート後にドライブスルーのペナルティまで科せられてしまいました。

 そして迎えた午後の決勝レース。スタートを担当したパーソンズ選手が4周目にドライブスルーペナルティを消化し、この時点で最後尾の30番手まで後退。他のマシンのトラブ
ルやスピン、そしてルーティンのピットストップが始まったことで、見かけ上は10番手までポジションアップした22周目にパーソンズ選手から山田真之亮へとドライバー交代。

 燃料補給とリヤタイヤ2本を交換して戦列へと復帰した時点で24番手でした。ここから山田真之亮の怒涛の追い上げが始まりました。

 わずか7ラップで18番手へとポジションアップ。さらに上位勢と同等のラップタイムでアグレッシブにパッシングを決め続け、41周目には14番手までポジションを上げていきました。44周目にはその時点で2番手タイムとなる1分49秒986をマーク。

 10秒近くあった前方マシンとのタイム差を1秒以内まで追い上げ、パッシングのチャンスを伺いながらチェッカーを迎え、14位フィニッシュとなりました。

 もちろんドライブスルーのペナルティがなければのことですが、山田真之亮の激走はポイント獲得を充分に果たせ、チーム全体を鼓舞するものでした。2018年シーズンも山田真之亮の活躍にご期待頂くとともに、応援の程、よろしくお願い申し上げます。

■山田真之亮のコメント
「パーソンズ選手から交代したときは若干アンダーステアでしたが、バランスはそれほど悪くはなかったです。リヤタイヤのグリップが低下してからは、電子制御をフルに活用して、いい走りが出来ました」

「終盤、BMWを一旦は抜きましたが、抜き返されました。しかし、そのバトルは自分にとっていい勉強になったと思います。今シーズンはGT300のレベルが格段に上がったと思います。この最終戦で上位勢のレベルに近づけたと感じました」

「皆様からの応援のお陰です。1年間、ありがとうございました」

■Team TAISAN SARD野田英樹チーム監督のコメント
「スピード的にはトップ争いを出来るペースで、レース内容も良かったです。それだけにペナルティが悔やまれます。そして予選でもっと上位へ行きたいですね。私達がチームと
して持っているものを引き出して、予選から決勝へと繋げられれば、普通に戦えるはずです」

「ただ、思わぬ落とし穴にはまることが多かったシーズンでした。チーム力としての強さはまだまだ足りていません。サードでGT500の監督をやったときも1年目は空回りでしたし、そう簡単にいけるものではありません。悔しさをもって来シーズンへのモチベーションを高めていきたいです」

「応援して頂いたスポンサーとファンの皆様には期待に応えられないシーズンとなりましたが、その変わらぬ応援にとても感謝しています」

■Team TAISAN SARD千葉泰常チーム代表のコメント
「(25秒のタイムロスを強いられた)ペナルティがなければ9位フィニッシュできたレース内容でした。山田真之亮選手はリヤタイヤだけを交換し、チームの指示通りの素晴らしい追い上げを見せてくれました。この最終戦、山田真之亮選手は本当にいいドライビングを発揮してくれました」