連日マスコミを賑わせている大相撲の暴行報道。横綱・日馬富士は11月29日、平幕・貴ノ岩を暴行した責任を取り引退し、記者会見を行った。
暴行の発端のひとつとして「貴ノ岩が説教中にスマホをいじろうとした」ことなどが挙げられている。しかしタレントの武井壮さん(44)が28日、ツイッターで、「どんな事があろうと失礼だろうと人が人を殴るって事の方が良くないなんて当たり前」とツイートし、話題になっている。
「失礼なことは失礼だと教えること。暴力制裁をしていい権利は誰にもない」
武井さんは「携帯触ったから、失礼だからぶん殴っていいなんて文化がスポーツや武道にいつまでも蔓延ってたらいつまで経ってもスポーツバカだのなんだの言われるんだよ」と批判。携帯マナーについては「口頭で注意すりゃいい話」とコメントした。
また「横綱だろうが総理大臣だろうが大統領だろうが世界チャンピオンだろうが金メダリストだろうが、相手が失礼だからと人を殴って正当化される事なんかあるわけない」とし、以下のように語った。
「失礼な事は失礼だと教えること、それ以上の暴力による制裁を加える権利なんてどんな立場の人間にも許されていないんだよ」
「立場や経歴が上ってだけで『人としての権利が上』なんて事あっちゃならねえ」
ツイッターでは「いやいや、横綱が喋ってる時に携帯やいじったらいかんやろ」などのリプライも多く寄せられた。しかし武井さんは、「携帯触ってすごく怒られた!ってニュースならオレも『そらあかん!』というけど、そんな問題じゃねえよ」という。
どんな理由があっても暴力に訴えてしまえば、「暴行傷害という犯罪」となり、正当化できる理由はなく、どんな業界でも「立場が上の人間が暴力振るうなんてのは野蛮で低俗な行為だよ」と言い放つ。
「上司や先輩なんてのは立場や経歴が上ってだけで『人としての権利が上』なんて事あっちゃならねえんだよ。下の者の礼節がなってないなら態度と言葉で示して導くから尊敬されるんじゃねえのな?」
朝日新聞などの報道によると、今回の事件で傷害容疑で捜査を進めている鳥取県警は来週中にも日馬富士を書類送検する方針を固めたという。