アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで、29日、2018年F1タイヤのテストが行われた。2日目最終日のこの日、10チーム14人のドライバーが参加、新たなハイパーソフトタイヤなど、来年用のタイヤを試した。
今回のテストで、ピレリは各チームに20セットのタイヤを用意。12セットはピレリがコンパウンドを選択(2018年のタイヤと比較用の2017年タイヤから)、8セットはチームが選んだ。来年は2種類増え、7種類のドライタイヤが使用されるが、今回のテストでは、サーキット特性の関係で、ミディアムからハイパーソフトでのテストが集中的に行われた。
テスト1日目に続き、トップタイムはフェラーリがマーク。キミ・ライコネンから作業を引き継いだセバスチャン・ベッテルが118周を走行するなかで、ハイパーソフトで2日通しての最速タイム1分37秒551を午前のセッションで記録した。ベッテルはスピンを喫する場面もあったが、マシンへの大きなダメージは免れている。
2位に続いたのはメルセデスのバルテリ・ボッタス。141周を走りこんだボッタスは、1分38秒490のタイムをハイパーソフトでマークした。レッドブルのマックス・フェルスタッペンがハイパーソフトで1分38秒736で3位となった。
フォース・インディアのセルジオ・ペレスとエステバン・オコンはスーパーソフトで4位、5位に続いた。ルノーのカルロス・サインツJr.がハイパーソフトで6位タイムを出している。
この日7位となったのは前日に引き続きウイリアムズで走行したロバート・クビカ。ウイリアムズはこの日、ほとんどの走行時間をセルゲイ・シロトキンに与え、クビカは夕方に28周のみ走行、ハイパーソフトで1分39秒485のタイムをマークした。シロトキンはソフトタイヤで記録した自己ベストタイムでこの日の10位となった。
ウイリアムズは2日間でランス・ストロールを含む3人を走らせ、そのなかで最も速いタイムを記録したのはクビカだった(2日目のタイム)。
マクラーレン・ホンダでの最後の走行を担当したストフェル・バンドーンがハイパーソフトで出した1分39秒782で8位。バンドーンは、前日のフェルナンド・アロンソと同様にターン19でコースアウトし、クラッシュ。しかしマシン修復後にコースに復帰し、105周を走った。ブラジルGP後のピレリテストがキャンセルとなったことで、マクラーレンはその作業をカバーするために2台を走らせており、2日目にはその2台目にランド・ノリスが乗った。ノリスは118周を走り、全体の12位にあたる1分41秒714をハイパーソフトで記録している。
ハースからはケビン・マグヌッセンが参加し、ハイパーソフトで9位。ザウバーを走らせたシャルル・ルクレールは全ドライバー中最多の149周を走り切り、同じくハイパーソフトで11位タイムをマークしている。
トロロッソは2018年のレースドライバーペア、ブレンドン・ハートレーとピエール・ガスリーをテスト最終日に起用。ハートレーはスーパーソフトで13位、ガスリーはソフトで14位で走行を終えた。
今年のテストはすべて終了、2018年の公式プレシーズンテストはスペイン・バルセロナにて2月26日からスタートする。