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演技、歌、作詞作曲……マルチな活躍見せたEXILE TAKAHIROの1年 挑戦続ける姿勢を追う

2017年11月30日 07:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 シングル『Eternal Love』で、約2年ぶりにソロ活動をスタートさせたEXILE TAKAHIRO。ATSUSHIの海外留学に伴いグループとしての活動が制限される中、TAKAHIROは2017年、マルチな活動を展開してきた。そこで今回は改めてTAKAHIROの1年の活動を振り返ってみたい。


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■演技


 2017年6月23日から7月14日まで行われた舞台『MOJO』で初主演を務めたTAKAHIRO。同作は会話劇がメインであり、TAKAHIROは普段のイメージとは異なる破天荒でどこかコミカルな役どころだったものの、その堂々とした演技が波岡一喜、木村 了ら共演者からも絶賛されていた。これは持ち前のセンスに加え『HiGH&LOW』シリーズなどでの演技経験が生かされたものだろう。過去にもTAKAHIROはドラマ『ワイルド・ヒーローズ』『戦力外捜査官』(日本テレビ系)といった作品で主演を務めてきたTAKAHIROだが、転機となったのは『HiGH&LOW』シリーズのように思う。特に映画『HiGH&LOW THE RED RAIN』では主役の一人として、女好きでありながらも兄弟思いで熱く優しい一面を見せ、観客の涙を誘った。そんな『HiGH&LOW』シリーズで培った表現力を『MOJO』でも存分に発揮していたと言えるだろう。


■歌唱力


 1次審査に約1万人が参加した『EXILE VOCAL BATTLE AUDITION 2006 ~ASIAN DREAM~』で優勝し、EXILEに加入したという経緯からもその歌唱力の高さが伝わるだろうが、近年はそれに加え表現力に磨きがかかっているように感じる。黒木啓司(EXILE/EXILE THE SECOND)によるTHE NINE WORLDSの旗揚げ公演『九楽舞 博多座』では「以心伝心(19)」、「GLORIA(ZIGGY)」といったカバー曲やEXILE「運命のヒト」などを熱唱。その心のこもったボーカルに涙を流す観客の姿も見られた。また11月28日放送の『ベストアーティスト2017』(日本テレビ系)では、EXILE THE SECONDと「Choo Choo TRAIN」をサプライズコラボ。テレビでは久々の披露となった同楽曲をセクシーかつ落ち着いた歌声で歌唱する姿からは、貫禄のようなものを感じた。


■作詞・作曲


 表現力の豊かさは、歌声だけにとどまらない。TAKAHIROは今回、「SUNSET KISS」(『Eternal Love』収録曲)で初めて作詞作曲を手掛けた。<魅惑の唇に優しくキスしたい>と過激な言葉でひと夏の恋を表現しており、思わずどきりとする楽曲だ。さらに12月6日発売のソロミニアルバム『All-The-Time Memories』にもTAKAHIRO作詞作曲の「memories」「春に」が収録される。TAKAHIROは初の作詞作曲を振り返り「部屋着のまま、ときには裸同然の状態で曲を作っていました(笑)」と語っていたが(参考:『月刊EXILE vol.118 2018年1月号』(株式会社LDH JAPAN))、そんなリラックスした状態から生まれた楽曲からは、“歌”だけでは見えない彼のリアルな思いが感じられる。


「ただ自分が好きなことをやっているだけなのに、それがたまらなくかっこよく見える。そんな男になれたらいいなと思います」(『月刊EXILE vol.118 2018年1月号』)


 一人の男として、アーティストとして、そんな目標を語るTAKAHIRO。亀田誠治がプロデュースを手掛け、TAKAHIROがかねてからファンだったというGLAY TAKUROや同じ事務所に所属するDream Amiも参加したアルバムからは、“好き”を突き詰めながらも新しいことに挑む姿が窺える。演技、歌、作詞作曲……マルチな才能を発揮し、挑戦を続ける彼はすでに“たまらなくかっこいい”のかもしれない。(村上夏菜)