ザウバーF1チームとフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は11月29日、2018年からアルファロメオと複数年にわたる技術的/商業的パートナーシップを契約し、来季から『アルファロメオ・ザウバーF1チーム』と名乗ることを発表した。
草創期のF1を席巻してきたアルファロメオの名が、ザウバーと組んでグランプリの世界に戻ってくることになった。これまで噂に上がっていたアルファロメオとザウバーのパートナーシップが29日、正式に発表されたのだ。アルファロメオは1950~51年にチームとしてF1に参戦し、50年はジュゼッペ・ファリーナが、51年にはファン-マヌエル・ファンジオが王座を獲得。50年代初頭は、フェラーリとの争いを展開した。
その後はエンジンマニュファクチャラーとしての参戦が続いたが、1979年にコンストラクターとして復帰。80年からはマールボロをタイトルスポンサーと、ベネトンカラーとなった85年に撤退。オゼッラへのエンジン供給は1988年まで続いた。近年はフェラーリのエンジンカウルにそのロゴが記されていたが、チーム名にその名が記されF1界に戻るのは、30年以上を経てのこととなる。
「ザウバーF1チームとのこの契約は、アルファロメオのブランド再構築において重要な一歩だ」と語るのは、フィアット・クライスラー・オートモービルのセルジオ・マルキオンネCEO。
「アルファロメオブランドは、30年以上の時を経てF1に復帰する。アルファロメオは、このスポーツの歴史を支えてきた存在で、F1に参加している他の自動車メーカーたちの名に加わることになる」
「アルファロメオのエンジニアリング力は、すでに新しく発売されたモデル、ジュリアとステルヴィオでその能力を実証した。その経験をザウバーF1チームに提供する機会となる。同時にアルファロメオのファンは、ユニークで伝説的なスポーツの歴史に刺激的な新しい章を書き始めることに決めたブランドを応援する機会を得ることができる」
来季に向けてチームは、フェラーリ製のパワーユニットを使用し、車両にアルファロメオのロゴをつけシリーズを戦うことになる。